桜木星子の“宝塚×MAG”

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宝塚歌劇を「知って」「好きになって」「もっと楽しんで」いただくためのMagazine

羽根

7月 19日

羽根 その2

宝塚の舞台に羽根が登場したのはいつからなのか…?
正確な時期は知りません。ごめんなさい。
1970年代頃からでしょうか…?。

ただしもちろん、今のように豪華ではありません。
また、フィナーレでは背負わず、他の場面で付けていたり。
トップさん以外の生徒が背負っていたり。

私が在団中も作品によっては、トップさんでさえ羽根なしの場合がよくありました。
タキシードや燕尾のみのトップさんも、シンプルでいいものでした。
「フィナーレで羽根を背負う」のが恒例となったのは、1990年代に入ってからでしょう。

安奈淳さんと近しい方からお聞きした話ですが…
「羽根、重いから、私の羽根を抜いて下級生に回して…」とおっしゃったそうな。
なんともオトミさんらしい…


今ほど豪華でなかったけれども、トップさんの羽根のオーラは凄いものでした。
暗い舞台袖の高い場所に掛けてありましたが、そこから光が射しているような。
そばへ寄ると、クシャミが出ちゃいそうなくらいフワフワで…

舞台上では尚のこと、トップさんの羽根を感じました。

Wトリオをしていると、銀橋へ行くまたは本舞台へ帰るトップさんの羽根からの風を、背中にふわぁ~っと感じます。
トップさんが後ろを通る時は、通りやすいように若干マイクに近づいたりして…。

本舞台と花道の付け根辺りの位置にいる場合も。
この場合は自分の口紅が怖い…白い羽根が赤くなったら申し訳ない…
だから、若干後ろに下がったりして…。

それでも、体に触れる時があります。
くすぐったい。でも、なぜかとってもうれしい。

幕が降りると、お手伝いしている下級生がトップさんに駆け寄ってシャンシャンを受け取り、衣装部さんが走ってきて羽根を脱がせ……

トップさんは、みんなの愛で羽ばたいているのね。

7月 18日

羽根 その1

私たちの普段の生活の中で「羽根」なるものと接することはあまりありません。せいぜい羽根布団? 和服の際の飾り? 赤い羽根募金?

非現実的ワールド宝塚では、羽根が大活躍。

髪飾りや羽根扇、そしてフィナーレの時の衣装に付いている羽根。
ファンの方が「羽根!」と呼ぶのは、この羽根のことです。
中でも、トップスターの羽根が1番有名。

トップさんの羽根の重さは、約10キロ。
……10キロ……よ。
2歳ぐらいの子供をおんぶしている…。お米10キロを背負っている…と思っていただければ。

でも、子供をおんぶしたまま、階段26段を、シャンシャンを手に、なるべく下を見ずに降りることはありません…
お米10キロ背負い、ヒールの高いブーツを履いて、銀橋を笑顔で悠々と歩きはしません…

トップスターお披露目公演の時、トップさんはこう言います。
「トップスターの重責を、羽根の重みで感じる」と。

そう。10キロの重たい羽根を背負うトップさんは、多くのモノを背負っているわけです。
宝塚歌劇団のトップスターとしての責任。観客の期待。組子らの尊敬や信頼の気持ち。
重いよね……

でもそれが、拍手や笑顔や感動の涙となって返ってくるのだから。
あの10キロは、幸せの重みでしょう。


さて、羽根はどのようになっているのか…?
昔は、ランドセルのように両肩に掛けるという形でしたが、それだと見た目が美しくない…。
なので現在のは、ワイヤーを使って衣装にくっ付いています。

羽根自体の種類は、オーストリッチ、キンケイ、ギンケイなど。
色もデザインも、その作品、そのトップさんに合わせた完全オリジナル。

こんなものを背負ってしまう生徒さんは凄いけれど、こんなものを作ってしまう宝塚のお衣装部さんも、ホント、凄いわ。


羽根の大きさが、その組の生徒のポジションをあらわしているようなもの。
トップスター、トップ娘役、二番手、三番手、四番手……と、小さくなってゆきます。
全員が背負うわけではなく、下級生は背負わなかったり、一本立ての作品の場合はトップさんだけだったり。

応援していた生徒さんの羽根が大きくなったら、ファンの方はうれしいでしょうね。
「いつか、あの1番大きな羽根を……」みんなそう願うものです。


では、続きはまた明日。

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