各組の生徒のことを組子と呼びます。
例えば……花組の生徒のことは、花組の組子。

組子になるのは、初舞台の公演が終ってすぐ。
初舞台生、約40名。その40名を5組それぞれに分けることを、組配属と言います。


組配属って、希望した組に入れるのですか?
いいえ。希望など通りません。宝塚歌劇団が決めます。

どの組になるか…
それって、生徒にとっては重大案件。
宝塚人生が決まるといっても過言ではありません。
それに「できれば○組に入りたいなぁ~」という思いは、誰にもあります。

宝塚に入った彼女たち、もちろんみんな宝塚が好きな宝塚ファン。
尊敬する、憧れる上級生がいても当然。
なら、同じ組になり「ぜひぜひおそば近くで…」と思うのが乙女心。

また「○組の舞台が好きだから」とか「○組の雰囲気が好きだから」といった「組全体が好き」というのも。

そして「初舞台を踏んだ組に入りたい」。
一ヶ月の稽古、一ヶ月の初舞台公演により、親近感も沸き、尊敬する上級生もでき…
宝塚歌劇団の生徒としての第一歩を踏んだその組に配属されたいと思う人は多いでしょう。


組配属の発表後、「あぁ……本当は○組に入りたかったのに…」と、ちょっとしょんぼりな人もいるでしょう。
でもその組で過ごし始めると、その組のよさを実感し「この組が1番!」と思うものなんですね。
これぞ住めば都。


現在、月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』にて初舞台を踏んでいる96期生。
組配属ももうすぐです。
みんなドキドキしているかな?