漫画が原作の宝塚作品をご紹介します!

NHK大河ドラマ「龍馬伝」も残すところ、最終回のみ。
香川照之さんがい~い味を出しているのが岩崎彌太郎。その岩崎彌太郎を主役とした宝塚作品があります。

原作・本宮ひろ志「猛き黄金の国」(集英社)

雪組公演 宝塚幕末ロマン『猛き黄金の国 ―士魂商才!岩崎彌太郎の青春―』

本宮ひろ志「猛き黄金の国」
潤色脚本・演出:石田昌也
2001年2月23日~4月2日 宝塚大劇場
2001年5月11日~6月24日 東京宝塚劇場

併演はレビュー・ロマネスク『パッサージュ -硝子の空の記憶-』(作・演出:荻田浩一)

三菱財閥の創業者・岩崎彌太郎の波乱万丈の生涯を描いた作品。
登場人物も、坂本竜馬や後藤象二郎、妻・喜勢をはじめ、実在の人物がずら~り。
主役・岩崎彌太郎を演じたのは、雪組トップスター・轟 悠(現在は専科)でした。

当時、この作品はちょっと異質と言われました。漫画が原作の作品は多々ありますが、主役のほとんどが、長い髪をなびかせた風の素敵なヒーロー。しかしこれは、ヒゲをたくわえた散切り頭の日本人。香川照之さんのように汚してはいないもの(ご、ごめんなさい…)、宝塚歌劇でトップスターが演じる役にはあまりないキャラ。
しかし、豪快で骨太の男、芯の通った大人の男を演じさせたら右に出る者はいないと言われる轟 悠をはじめ、雪組生の熱演により、非常に面白い、「こんな宝塚もイイ!」という出来に仕上がりました。


◆配役
岩崎彌太郎:轟 悠
高芝喜勢:月影 瞳
坂本竜馬:絵麻緒ゆう
後藤象二郎:湖月わたる
三野村利左衛門:成瀬こうき
川田小一郎:貴城けい
吉田東洋:萬あきら
渋沢栄一:飛鳥 裕
武市半平太:立樹 遥
矢島彌太郎:朝海ひかる
丸奴:紺野まひる
小栗上野介:未来優希
沖田総司:蘭香レア
グラヴァー:天希かおり
大久保利通:悠なお輝
井上馨:夕貴真緒
桐野利秋:すがた香
アーネスト・サトウ:天勢いづる
お竜:愛田芽久