先日集合日についてお話しましたが、その集合日の最後に行われるのが、演出家が進行する“本読み”。

本読みとは「本=台本を読む」こと。
外部では、“読み合わせ”とか“台本合わせ”などと呼ばれています。

本読みの主旨は、作品のストーリーや場面の流れ、登場人物の関係などを知るためのもの。
なので、たださらっと読むだけでいいのです。
今はまだ感情を入れる必要はなく、棒読みで構いません。


ほとんどの生徒が、その日初めて手にし、初見で読む台本。
なので本読みで戸惑うのが、読み方。

まだストーリーも把握できていないので、こんなことにも迷います。
「あちらの方へ」は「あちらのかたへ」なのか「あちらのほうへ」なのか…。

難しい漢字も出てきます。ルビがふっていないのも多々あります。
わからなくて躊躇していると演出家が教えてくれますが、大き~な声で読み間違えしたりすると……かなり恥ずかしい…。
大爆笑。後々までネタにされたりして?


いずれにしろ、ひと月余りの稽古の中で1番終始和やかな雰囲気で進むのが、この本読みかもしれません。
本読みの次は、動きを付ける立ち稽古に入ります。