宝塚歌劇団の生徒は全員で400~450名。その全員が組に属しています。

組は……花組・月組・雪組・星組・宙組の5組。
花組、月組は1921年に、雪組は1924年に、星組は1933年に創設され、一番新しい宙組は1998年に誕生しました。

また5組には属さず、どの組にも出演できるベテランの生徒が在籍している専科という組もあります。

組についてよく聞かれるのが「花組にはどーゆう人が入るのですか?」「月組ってどんな組なのですか?」…
“どーゆう人が入る”とか“こーゆう組”なんて決まりは、特にありません。

宙組がまだなかったある時期、「ダンスの花組」「芝居の月組」「日本物の雪組」「コスチュームの星組」などと呼ばれたことがありました。
ダンスのレベルの高かった花組。いい芝居するねぇ~と思わせた月組。日本物が抜群だった雪組。華やかなコスチュームプレイが似合った星組。
各組とも、そう呼ばれるのがぴったりな組でした。

でもそれは、そうした組を作ろうとして作ったのではなく、どれも当時の生徒たちが作り上げたもの。

つまり――“○組はこーゆう組”なんていうその組の雰囲気、魅力、色は、その時のトップスターを筆頭に組子(その組の生徒たち)全員で作られるものなのです。