漫画が原作の宝塚作品をご紹介します!

傷だらけの顔……黒づくめの衣装……
宝塚のトップスターが演じるキャラにはどこか合わないと感じてしまうブラック・ジャックが、宝塚市立「手塚治虫記念館」のオープンの年、1994年に採り上げられました。

原作・手塚治虫(秋田書店「週刊少年チャンピオン」1973年11月19日号~1978年9月18日号にて連載。1979年~1983年読みきり)

花組公演 ミュージカル・ロマン『ブラック・ジャック 危険な賭け』

ブラック・ジャック作・演出/正塚晴彦
1994年3月25日~5月9日 宝塚大劇場
1994年7月3日~7月29日 東京宝塚劇場

幼少の頃を宝塚市で過ごし、宝塚歌劇をこよなく愛した手塚治虫氏。
そんな宝塚歌劇へのオマージュとして描かれたのが「リボンの騎士」でした。ヒロイン、サファイアのモデルとなったのは、元宝塚娘役の淡島千景さんだったとも言われています。
白馬にまたがった男装の麗人、サファイヤ。手塚氏のみならず多くの方がイメージする宝塚の主人公。
しかしあえて「リボンの騎士」とは真逆の「ブラック・ジャック」を。やはり男役トップスターにサファイヤ姫は、線が細すぎるからでしょう。

ブラック・ジャックを演じたのは、花組トップスター・安寿ミラ。
そして東京公演では、安寿ミラが海外公演に出演のため役替りとなり、二番手の真矢みき。
それぞれの愛称より“ヤンミキ・コンビ”と呼ばれ大人気だったお二人。魅力的なブラック・ジャックでした。

火の鳥なお、併演のショーも手塚氏の「火の鳥」をイメージして作られたグランド・ショー『火の鳥』を上演しました。作・演出/草野旦。


◆配役(宝塚大劇場公演)

ブラックジャック:安寿ミラ
アイリス/如月恵:森奈みはる
ケイン:真矢みき
ジョイ:愛華みれ
スノードン卿:未沙のえる
サザランド:海峡ひろき
ベリンダ:美月亜優
ボーディ:天地ひかり
ジョアン:詩乃優花
エンリケ将軍:宝樹芽里
ヨランダ:渚 あき
ブラックジャックの影:匠ひびき
ピノコ:麻希ゆい
ローラ:月影 瞳
ヴィクトリア女王:町風佳奈
ニュースレポーター:紫吹 淳


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