桜木星子の“宝塚×MAG”

桜木星子の“宝塚×MAG”

宝塚歌劇を「知って」「好きになって」「もっと楽しんで」いただくためのMagazine

宝塚トリビア

2月 18日

宝塚音楽学校の文化祭

タカラジェンヌになるための養成学校、宝塚音楽学校
その宝塚音楽学校の文化祭が、2月19日(土)、20日(日)、宝塚バウホールにて行われます。

学校の文化祭と言えども、2年間の成果を見せるための立派な公演。
チケットも発売され、生徒のご家族やファンで劇場は満員。毎年即完売の状況です。

なお文化祭はあくまでも本科生が主体。予科生は“合唱2曲”などでの出演となります。


舞台の内容は、芝居やショー形式に構成されます。
これが盛りだくさんのステージ!
だって“踊る”…ひとつとっても、クラシックバレエ、モダンダンス、タップダンス、ジャズダンス、日本舞踊といくつもあるのですから。
「わずか2年間でこれだけのことを……」と感心します。

配役は「歌の成績のいい子はソロで一曲歌う」「芝居のできる子は台詞が多く…」など、成績を重視して決められています。
しかし、決して限られた生徒だけではなく、全員に台詞を振り分けたりと、誰もに見せ場のある公演となっていて、そこが学校の卒業公演らしいところです。

文化祭の構成・演出・指導は、音楽学校の講師はもちろん、講師をやっている歌劇団のスタッフも参加し、例年、12月頃から文化祭の稽古が始まり、通常の授業も文化祭の稽古へと変わります。
稽古が進む中、本科生たちは舞台化粧の練習をしたり、劇団に行って衣装合わせをしたり…。
忙しくも、ワクワクする日々…。


さて、宝塚ファンにとって文化祭は、未来のスターを探す格好の場。
宝塚音楽学校生徒と言えども、今すぐ舞台で通用するほどのダンステクニックのある子もいれば、現役生徒顔負けの歌を披露する子も。
「あの子、スターになりそう!」…。そんなことを感じながら観劇するのも楽しいもので、この文化祭の時点で「○○ちゃんのファンになった!」という人も大勢いるはずです。


本科生にとって、宝塚バウホールという憧れの舞台に立ち、“男役”“娘役”として一般のお客様の前で芸を披露するのはこれが初めて。
また、プログラムには、宝塚歌劇団生徒としての芸名も掲載されるため、まだ宝塚音楽学校生徒の身ではあるけれど、タカラジェンヌになれた気分もしたりして…

そう。この文化祭が終れば、もうすぐ卒業。
そして、宝塚歌劇団に入団できるのです。


1月 30日

『ノバ・ボサ・ノバ』の役替り その1

先日、星組『ノバ・ボサ・ノバ』の配役が発表されました。

皆さんも想像していた通り、役替りが行われます。
夢乃聖夏さん、紅ゆずるさん、真風涼帆さんの3名で、“オーロ”“マール”“メール夫人”の3役。二番手格の“オーロ”が入っているとは、現・星組二番手の凰稀かなめさんが2月25日で宙組に組替え直後だからなのでしょう。
この役替りについては、1999年雪組版の組替えと比較してまたお話しするとして……

もう一つの、“マダムガード”の役替りに驚いた方も多いでしょうね。
スターさんや新人ならともかく、毬乃ゆいさん、花愛瑞穂さん、音花ゆりさんといったベテランの娘役さん3名による役替りとは、あまり例がありません。


話は反れますが……私が初めて『ノバ・ボサ・ノバ』を観たのは中学生の頃。安奈淳さんが“ソール”の1976年の花組版でした。
舞台の感動や衝撃と共に、配役にも驚いたものでした。

二番手の役は“オーロ”のはずなのに、花組二番手の松あきらさんは“ルーア神父”で…。
花組トップ娘役は上原まりさんなのに、ヒロインの“エストレーラ”は、男役の祐樹 叶さん(祐樹 叶さんは宝塚で退団。東京公演は美野真奈さん)。
男役の宝 純子さんが娘役をしてる…。明日香みやこさんも女役をしてる…。渋~い麻月鞠緒さんまでもが女役をしてる…。
生徒さんの顔や芸名、「二番手…三番手…」などの番手も覚えた頃の私には「?」だらけでした。
しかし再演物は、“今の○組”のために作る新作とは違うのですから、適材適所の配役をするには、多少番手に逆らうのも当たり前と言えるでしょう。
思えば『ノバ・ボサ・ノバ』では、毎回、柔軟な配役が行われていました。


しかし「柔軟な配役が行われている」=「娘役さんの分が悪い」というのを感じていました。
“シスター・マーマ”や“メール夫人”は、男役さんの役。
ブリーザも、男役さんに付く場合が多い。
娘役は、“エストレーラ”、“マダムガード”、“マダムX”、少年役の“ボーロ”、“ラービオス”ぐらいで、後はひたすら群舞。

元娘役の端くれとしては、いつも思います。「もっと娘役さんに活躍の場ぉ~!」と。
なので今回の“マダムガード”の役替りには愛を感じました。

欲を言えば、“メール夫人”も娘役さんに回してあげて欲しいわ。“ピエロ”だって、娘役さんが入ってもいいじゃない?なんてね。


さてさて「役替り」「八百屋舞台」「黒塗り」など、『ノバ・ボサ・ノバ』ではお話したいことがたくさん。それはまた後日に。



■『ノバ・ボサ・ノバ』歴代配役はこちら!
All About「宝塚ファン」もう一度観たい!再演作品【2011年】

12月 29日

宝塚歌劇団の拝賀式

あと3日で新年を迎えます。
新年にあたり、拝賀式を行うお寺や企業もありますが、宝塚歌劇団でも拝賀式を行っています。

場所は宝塚歌劇団の稽古場で、元日の午前中に行われます。
出席者は、宝塚歌劇団理事長を筆頭にスタッフをはじめ劇団関係者や生徒たち。
理事長の今年の抱負など新年の挨拶があり、全員で宝塚歌劇団団歌を歌います。

出席は全員強制ではありません。
元日より東京宝塚劇場に出演の組(2011年は宙組)はまず無理。
オフの生徒の多くは「お正月は実家で…」と帰省したりしています。
出席できるのは関西にいる生徒。


その中には、元日から宝塚大劇場に出演の組(2011年は雪組)の生徒もいます。

拝賀式終了後に楽屋へ。
初日恒例のご挨拶などを済ませ、緊張の初日の舞台。
時間的にも精神的にもちょっと厳しいですが、舞台人にとって、元日から忙しいということは、幸先のいいものです。

hakama出席する生徒は、黒の紋付と、宝塚のシンボルでもある緑の袴という正装です。
黒紋付と緑の袴……目にするこちらの心までもがビシッと気持ちよくなる美しいスタイル。
元旦には、そんな生徒たちを見るために劇団待ちするファンの方も大勢います。



さて、その元日11:30より、宝塚大劇場内ロビーにて新春鏡開きが行われます。

2011年は、先ごろ退団を発表した花組トップスター・真飛 聖と、トップ娘役・蘭乃はなが出席します。
こちらは黒紋付ではなく、華やかな色物の着物に緑の袴姿です。
12月 25日

NHK紅白歌合戦と宝塚

あと一週間で今年も終わりということで、大晦日のNHK紅白歌合戦と宝塚のお話です。

私のリサイタルこれまでに何名も宝塚出身の歌手が紅白に出場しています。
その歴史は古く、1952年の「第2回紅白歌合戦」が最初。
紅組歌手12名の枠に、映画大女優轟夕起子さん、スウィングの女王と呼ばれた池眞理子さん、そしてシャンソンの女王、コーちゃんこと越路吹雪さんの3名の宝塚出身の歌手が出場しました。

翌年の1953年「第3回紅白歌合戦」にも、乙羽信子さん、久慈あさみさん、月丘夢路さんの3名が。

やがて、会場を東京宝塚劇場に移した1956年「第7回紅白歌合戦」より、越路吹雪さんが常連に。
それは1969年「第20回NHK紅白歌合戦」まで続き、春日八郎さんと共にその年の最多出場でした。(翌年からは辞退)

越路吹雪さんと並び、朝丘雪路さんも常連に。
またその頃、宝塚音楽学校を中途退学した梓みちよさんも登場。

プレミアム・ベスト 小柳ルミ子越路さん、朝丘さんとバトンタッチするように現れたのが、小柳ルミ子さん。
(小柳ルミ子さんは宝塚音楽学校卒業後「夏川るみ」の芸名で初舞台。しかし、歌手の道へと進むためすぐに退団)
1971年「第22回紅白歌合戦」から1988年「第39回NHK紅白歌合戦」まで出場しました。

その後、歌手としてはありませんが、審査員や応援ゲストでの出演は多数ありますね。

新しいものでは、2007年「第58回NHK紅白歌合戦」布施明さんの「君は薔薇より美しい」のバックダンサーに、初風緑さん、伊央里直加さん、風花舞さん、星奈優里さん、貴城けいさん、蘭香レアさんが出演。
なんとも豪華で美しいダンサーでした。


現役生徒の出演となると、1999年「第50回NHK紅白歌合戦」。「紅白50回ザッツエンターテインメント」と題したコーナーでショーを行っています。
出演は、真琴つばささん、紫吹 淳さん、檀 れいさんら月組生。
紅白50回という節目、また宝塚歌劇団も85周年を迎えた年でした。

上記はゲスト出演ですが、歌手として出場した現役生徒さんもいます。
それは、1961年「第12回紅白歌合戦」に出場した、当時の星組トップスター・寿美花代さん。
主演作『華麗なる千拍子』が芸術祭賞受賞後の人気絶頂の頃でした。
11月 24日

宝塚×漫画 雪組『猛き黄金の国』

漫画が原作の宝塚作品をご紹介します!

NHK大河ドラマ「龍馬伝」も残すところ、最終回のみ。
香川照之さんがい~い味を出しているのが岩崎彌太郎。その岩崎彌太郎を主役とした宝塚作品があります。

原作・本宮ひろ志「猛き黄金の国」(集英社)

雪組公演 宝塚幕末ロマン『猛き黄金の国 ―士魂商才!岩崎彌太郎の青春―』

本宮ひろ志「猛き黄金の国」
潤色脚本・演出:石田昌也
2001年2月23日~4月2日 宝塚大劇場
2001年5月11日~6月24日 東京宝塚劇場

併演はレビュー・ロマネスク『パッサージュ -硝子の空の記憶-』(作・演出:荻田浩一)

三菱財閥の創業者・岩崎彌太郎の波乱万丈の生涯を描いた作品。
登場人物も、坂本竜馬や後藤象二郎、妻・喜勢をはじめ、実在の人物がずら~り。
主役・岩崎彌太郎を演じたのは、雪組トップスター・轟 悠(現在は専科)でした。

当時、この作品はちょっと異質と言われました。漫画が原作の作品は多々ありますが、主役のほとんどが、長い髪をなびかせた風の素敵なヒーロー。しかしこれは、ヒゲをたくわえた散切り頭の日本人。香川照之さんのように汚してはいないもの(ご、ごめんなさい…)、宝塚歌劇でトップスターが演じる役にはあまりないキャラ。
しかし、豪快で骨太の男、芯の通った大人の男を演じさせたら右に出る者はいないと言われる轟 悠をはじめ、雪組生の熱演により、非常に面白い、「こんな宝塚もイイ!」という出来に仕上がりました。


◆配役
岩崎彌太郎:轟 悠
高芝喜勢:月影 瞳
坂本竜馬:絵麻緒ゆう
後藤象二郎:湖月わたる
三野村利左衛門:成瀬こうき
川田小一郎:貴城けい
吉田東洋:萬あきら
渋沢栄一:飛鳥 裕
武市半平太:立樹 遥
矢島彌太郎:朝海ひかる
丸奴:紺野まひる
小栗上野介:未来優希
沖田総司:蘭香レア
グラヴァー:天希かおり
大久保利通:悠なお輝
井上馨:夕貴真緒
桐野利秋:すがた香
アーネスト・サトウ:天勢いづる
お竜:愛田芽久
10月 17日

楽屋の着到板

宝塚に限らず、劇場の楽屋口や稽古場にあるのが着到板。
これは「不在」「在室」などを伝えるもので、会社にあるタイムカードのようなものです。

劇場により着到板の形は違い、歌舞伎の着到板は、芸名の上の穴に棒を差す……というものですが、宝塚の着到板は、芸名の書かれた板を引っくり返すだけ。

着到板板の裏表に芸名が書かれています。
一つは黒で、一つは赤で。
楽屋入りしたら黒にし、楽屋出の時は赤にします。

もし開演30分前に、着到板が赤い生徒がいたら、まだ楽屋入りしていないということ。
終演2時間も経っているのに、黒い生徒がいたら、楽屋のどこかにまだいるということ。

たまに、着到板を引っくり返すのを忘れる人が。
舞台事務所から「○○さん、(楽屋に)入ってますか~?」なんていうアナウンスが入って初めて、着到板を引っくり返さなかったことを思い出したり。

こうして着到板を見るだけで、生徒の「不在」「在室」がわかるのです。


稽古場の着到板は、着到板のそばに立っている最下級生が引っくり返していましたっけ。
また、すみれ寮にも着到板がありましたっけ。
それは芸名ではなく、なぜか本名が書かれていました。


ただ引っくり返すだけなのに、上級生になるにつれ、着到板に芸名がしっくり馴染んで年季が出てきます。
下級生の頃は、使い込んだ風の上級生の着到板が羨ましかったなぁ~。


やがて退団する時、退団者の着到板は、白い化粧前同様、白い飾りでデコられます。

そして千秋楽、この着到板は退団者本人が持って帰ります。
黒紋付に緑の袴で最後の楽屋出をする時に渡され、袴の帯にそっと差してパレード。
劇団がくれる形あるものって、これぐらいかもしれません。


ただ芸名が書いてあるだけの、ただ引っくり返すだけの、小さな板。
でもそこには、初舞台からこれまでの、汗も涙も楽しい思い出もすべてしみ込んでいるのです。

10月 12日

“おかき” その2

「“おかき” その1」で“おかき”の正体はわかっていただけたと思いますが、“おかき”はこんな場合にも大活躍します。

まずは洗濯日。
(以前、舞台衣装の中には、公演期間中にも洗濯するものがある…とお話しましたね。)

例えば……
男役さんのYシャツ。
同じものが何枚、何十枚もあったりします。

洗濯&アイロンが終わり、衣装部にずら~っと並べてあるたくさんのYシャツから、自分のものを瞬時にわからせてくれるのが“おかき”。


それからよくあるのが落し物。

例えば……
下手の衣装部から、ホリゾントを通って上手の早替り室に衣装を運ぶ時。
衣装や小道具やオカモチなど色々と持っているから、何か落としてしまう…

誰かが拾ってくれ、“おかき”を見て、落とし主の元へ。
“おかき”は、名札本来の役割を発揮するということです。



公演が終わった後も、“おかき”を取らない衣装がたくさんあります。
それは、その衣装のデータとして必要だから。

宝塚では、一度使用した衣装を、別の公演で使うことがあります。
つまり、誰かが着た衣装を、他の誰かが着るということ。

例えば……
以前花組で使ったタキシード30着を、月組で使うとします。
全部同じデザイン。だけどサイズは少しずつ違う。

さて、誰がどれを着るか…
その時、目安となるのが“おかき”。

“おかき”を見れば、それを着た生徒がわかります。
その衣装のサイズが、おのずとわかるということなのです。

“おかき”を参考に衣装が決まりますが、そっくりそのままぴったりな場合もあれば、「丈を少し出す」「ウエストを少し詰める」などの若干のお直しが必要な場合も多々あります。

お直しも済み、やがて、花組の生徒の“おかき”の上に、月組の生徒の“おかき”が縫い付けられました。
そうやって、その衣装を着た歴代生徒の“おかき”が、どんどん重ねられてゆくのです。


こんなことがありました。

『遙かなる旅路の果てに』の衣装を合わせに、娘役数名で衣装部さんへ行きました。
合わせるのはキレイなドレスではなく、『ベルサイユのばら』で例えるならば「市民」的な、長めのワンピース。

「この中から、自分に合うの、探して~」と衣装部さん。

山のように詰まれた何十枚もある衣装。
どれも以前使用された衣装であり、デザインや色はすべて違う…。
セール品を漁るように(?)みんな探し始めます。

その中に見慣れたものが。
それは数年前、『テンダー・グリーン』のエピローグで私自身が着た衣装。

“おかき”を見ると「桜木」の“おかき”が一枚だけ。
つまりこの衣装は、その後、誰も着ていないということ。
ちなみに『テンダー・グリーン』の時、新調(私のサイズで新しく作られた衣装)でした。

私サイズの衣装。お直しする必要なし。
もう、これしかないじゃん…

「私、コレにします!」と言うと、衣装部さんは「えっ? 本当に前と同じのでいいの? 違うのにしたら?」と。
どうやら普通、「一度着た衣装より違う衣装」を好むらしいです。
作品が変わるのだから衣装も替えたい……気分転換みたいなものかな?

でも、一度着ると、愛着がわくものです。
衣装に、思い出が沁み込んでいる気がして…。

結局その衣装は「桜木」の“おかき”が2枚重ねられることになりました。

“おかき”は、ただの白いちっこい布のくせして、汗や涙、歴史までも知っているのかもね…
9月 22日

宝塚でも運動会 その2

10年に一度の宝塚歌劇団運動会。
10年に一度しかないから、生徒(タカラジェンヌ)たちの燃えっぷりは凄いものです。

競技は組(花・月・雪・星・宙・専科)対抗で行われます。
「ファンを楽しませるイベント」であっても、どの組も間違いなく優勝を狙っています。


私も研3の時、70周年の運動会を経験しています。場所は西宮球場。
(実は、この3年前にも臨時で運動会は開催されており、よってほとんどの上級生たちは運動会の経験があり、よって!燃え方を知っていた!)

各組トップは…専科、榛名由梨さん。花組、高汐 巴さん。月組、大地真央さん。雪組、麻実れいさん。星組、峰さを理さんという時代でした。

運動会当日、私のいた花組は『名探偵はひとりぽっち』『ラ・ラ・フローラ』の公演中。
だから運動会の準備も、休演日や終演後に行いました。


いくつもの種目。
得点に関係ない種目は、やはりトップさん、スターさん、上級生が出場しましたが、得点される種目はたとえ下級生でもいいから速い人。なので選手選考も念入りに。

中でもリレー。
その選手を選ぶために、休演日(!)の朝、近くの小学校の運動場に花組の組子全員集合。
数名ずつ走らされ、タイムを測りました。

選ばれた中には、ソルーナさん(磯野千尋さん)やピノさん(瀬川佳英さん)が。当日もとっても速かった!
また月組のリレーではショーコさん(黒木瞳さん)が選手で、カモシカのようにキレイでした。

他、動ける種目は練習し、実際に動けない種目はひたすらシュミレーション。
開演前の舞台、楽屋大部屋の空きスペースなどでも練習したっけ。


入場パレードの練習は、稽古場の中でも1番大きな1番教室でやりました。
運動会の幹事の学年が振りを考え、それがなぜかマイケル・ジャクソンのスリラー。
普段の稽古の振り付けのようで……振り固めのようで……
余興のようなものだと思っていた私は、周りの真剣さに……驚きました…


種目によっては、ファンの方や演出家などスタッフの先生方も参加。
でも……関係ないです。
たとえ得点に関係なくても、押しのけます。勝ちにゆきます。


ちょっと悲しかったのは、今みたいにかっこいいジャージではなく……小学生でも着ないような不思議な長さの短パンだったこと。
しかもそれが白で、Tシャツを“イン”して着るという……

応援でも喉、ガラガラになりました…。公演中だというのに。

結果は、月組の優勝。
あんなに練習したのに…
でも、楽しかった…


これまでに運動会に参加した生徒さんたちも、みんな「楽しかった~」と感じたことでしょう。
こうしたことにもめいっぱい一生懸命になり、純粋に燃えるのがタカラジェンヌ。そこが可愛いところです。

次は宝塚歌劇団創立100周年の2014年。
お楽しみはまだまだ先だわね。
9月 17日

宝塚でも運動会 その1

秋の気配が感じられる今日この頃。
秋と言えば…スポーツ。運動会。

90周年宝塚運動会宝塚歌劇団でも運動会が開催されます。
ただし毎年ではなく10年に一度。
最近では、90周年の2004年に。
場所は大阪城ホールでした。

出場するのは、宝塚歌劇団生徒全員。
また演出家などスタッフの先生方や宝塚音楽学校生徒も参加します。

運動会といえども、ユニフォームやウチワなどのグッズも販売されるし、後にはDVDや写真集まで!
これは10年に一度の大イベントです。


運動会の歴史は古く、1920年(大正9年)に始まりました。
当時は学校行事のようなもので、毎年行われ、生徒は袴姿で参加。

戦中、戦後の動乱期より長い間行われることはなく、正式に復活したのは1974年(昭和49年)。
宝塚歌劇団創立60周年の年でした。
この頃から、ファンの方々に楽しんでいただくイベントとして、10年に一度、開催されています。


競技の内容は、普通の運動会となんら変わりはありません。
大玉転がし、二人三脚、玉入れ、仮装競走、椅子取りゲーム、障害物競走、綱引き、対抗リレー…。
宝塚名物、トップコンビが組んで競技するドン・ガン・ジャン・リレーなどなど。

中には、ファンの人たちが参加する競技もあります。
憧れのスターさんと二人三脚とか、生徒と椅子を取り合うとか…?

競技ではありませんが、印象に残るのは、各組趣向を凝らした入場パレード。
振り付け、音楽、衣装…と、まるでショーのひと場面のようです。


運動会は1日の内のたった数時間で終りますが、実は生徒たち、この日のためにどれほど時間をかけ、真剣に練習するか…

次回は、運動会に熱~くなるタカラジェンヌのお話。
9月 9日

真っ白な化粧前

「その1」「その2」に続き、化粧前のお話。
今回は、退団者のみが使用する、真っ白な化粧前…です。

宝塚歌劇団を退団する際の公演――サヨナラ公演。
そのサヨナラ公演の千秋楽の10日ほど前から、それまで使っていた色とりどりの化粧前が、“退団=白”のイメージ通り、真っ白な化粧前に変わります。

白の化粧前を作るのは、普通の化粧前を作るのと同じく、その生徒のファンの方。
しかしファンの方は楽屋には入れません。
白い化粧前に取り替えるのは、同期生が中心。
同期生は同じ組に限らず他の組や、退団した同期までが参加することもあります。

同期生たち、普段なら、開演2時間前ぐらいに楽屋入りするのに、その日は3時間以上も前に楽屋入り。
同期生でこそこそと、座布団カバーやスリッパにいたるまで白い化粧前に交換。
そして、鏡をはじめ、イロイロなものが白い造花などで飾りつけられます。

これすべて、退団する生徒さん本人にはナイショ。
退団する生徒さん、いつもと同じく楽屋入りし、真っ白に変わっている自分の化粧前を見て……驚く!

でもね……薄々は感じるのですよ。「そろそろかな」と。
楽屋口辺りで「あっ……今、やってるね…」と。
だけど、感づいていないフリをするのも、これ、優しさかな。

退団者の白い化粧前


この白の化粧前がいつから始まったのかは定かではありませんが、ファンの方の「真っ白にして送り出してあげよう」という想いと、同期生や組子たちの「退団するその日までに、もっと何かしてあげたい」という想いが一つになったのでしょう。

化粧前が真っ白になると、退団するその日がすぐそこに来ていることを改めて感じます。
サヨナラまでのカウントダウン。
一瞬一瞬が大切。
退団者のその時の気持ちは……「淋しい…」。そのひと言に尽きます。

9月12日、雪組トップスター・水 夏希さんをはじめ、トップ娘役・愛原実花さんら10名が退団します。
もちろん10名の化粧前はもう真っ白。

あまりにも周りが温かくて優しいから余計、「淋しい…」だけど「幸せ…」を感じている……そんな時かな。
8月 6日

盆は回る その2

盆廻りの多い作品は場面転換がスピーディーなため大好きですが、出演者にとっては…それはそれであれやこれや問題が。


まず「乗り降り」に難あり。

“動いている盆に乗る”または“動いている盆から降りる”というのが多いですが、その際必ずかなりの違和感があります。

それでも足をとられないよう滑らかに乗り降りしなければなりません。
盆が右周りなら、進行方向に沿って右足から乗り込みます。

それから、真っ暗な場面での乗り降りも怖い…。
盆と舞台の間にある細い溝も怖い…。


「正面を取りにくい」という点にも難あり。

それぞれ自分にとっての正面…向くべき方向があります。
客席なのか、袖なのか、盆の中心なのかetc…。
盆が回っていると、それがどっちなのかがわからなくなります。

盆の上で踊っている時なんて特に。

花組公演『メモアールド・パリ』の「パッシィの館」、通称・泥棒貴族の場面の際、私、よく言ってました。
「盆は廻る、私も廻る、そしていつしか目が廻る」と…。


ちょっとしたトラウマでしょーか?
今でも、ムービングウォークを乗り降りする時、盆を思い出してしまいますわ…

7月 16日

寺田瀧雄先生

All About「宝塚ファン」で『“宝塚のモーツァルト”~寺田瀧雄の世界 』を書きました。
書きながら思いました。「私が寺田先生についてモノ申しているなんて、100年早いわ…」と。

ファン時代。
どこか物悲しく切なく感じた「夢人」が大好きでした。詩もきれいだった…

子供心にも「アマール・アマール」の、どーにかなっちゃいそうな甘さにドキドキしました。

「愛の宝石」「紫に匂う花」「瞳の中の宝石」……みんな綺麗。

『ベルサイユのばら』の数々の中では「心の人オスカル」が好き。うっ……アンドレぇ……

当時3歳だった従兄弟が、「パレード・タカラヅカ」のLP版を聴き、サビの部分を「ぱ~れへ~どぉ~」と歌っていたっけ。3歳児にも楽しめる歌だったわ。

「彷徨のレクイエム」は……いーちゃんの“くぅ~”がツボ! 


そして宝塚音楽学校時代。
そこで初めて、偉大なる寺田瀧雄先生を間近で拝謁(?)することに。寺田先生の「ポピュラー」の授業です。
「あの寺田先生に教えていただける!」……うれしい反面かなり緊張しているわけですが、神と崇めたい寺田先生とは信じられないほど、気さくで温和でユーモアのある先生で…。威圧感など皆無。

またお話がお好きで。今手がけている作品の稽古のお話なんぞを毎回して下さるわけです。憧れのスターさんのお名前がポンポン出てきて楽しかった…。でも私は密かに思っていました。先生…授業よりおしゃべりのほうが長い…と。

当時の文化祭では4部のショーに毎年恒例「寺田瀧雄メドレー」がありました。私は恐れ多くも「白い花がほほえむ」を歌わせていただきました。大劇場で初めてのソロ。そしてそれが……最後のソロになるとは。


やがて花組時代。
たくさんの作品、特に植田先生や柴田先生、草野先生の作品で、寺田先生の曲に接することができました。
どの曲も好きですが、あえて挙げるとするなら……

・「琥珀色の雨にぬれて」~『琥珀色の雨にぬれて』
数年前に再演されたのでご存知の方も多いでしょう。
品があって本当にキレイな曲。とろけちゃいそうに素敵です。
「セ・ラ・ヴィ」も好き。
作品と共に大好きです。

・「ある愛の伝説」~『オペラ・トロピカル』
このショー自体が伝説だわね。
草野先生の大人な歌詞、喜多先生の情熱的な振り、そしてミッキーさん(順みつき様)! これぞ相乗効果って感じ。
客席から聴きたかった……。まっっくんばぁ~!

・「夜明けの序曲」~『夜明けの序曲』
タイトルと歌詞にぴったりな、大~きな温かなメロディーでした。
この歌には思い出がね…

モサクさん(平みちさん)がカゲソロ、そのカゲコーラスを、研1同期全員でしていました。
今は立派なカゲコーラスボックスですが、当時は舞台下手花道に沿った場所にある、小さな小さな部屋でした。灯りが客席にもれてしまうため、中は真っ暗。
前のマイクでモサクさんが歌い、私たちはその後ろに並んで歌う…。すべてに緊張していた初組子作品。コーラスを毎回テープに録音し、後でみんなで聴き、奈落で稽古したり…。
そして大劇場公演千秋楽の回。終演後、テープを聴いて、みんなで号泣。
モサクさんの優しい声で「みんなありがとう。東京も元気で頑張って下さい」と入ってあったのです。
確か東南アジア公演に出演のため、モサクさんは大劇場のみでした。歌われる直前に、私たちのテープレコーダーにこっそりメッセージを入れて下さったわけ。

なので「夜明けの序曲」と聞くと、モサクさんの優しさと、カゲコーラスと、同期でびぃ~びぃ~うれし泣きした思い出が。

さて皆さんは、どの寺田メロディーがお好きですか? どんな思い出があるのかな?

7月 1日

衣装のままでは座りません!

「膝が出るから…」という理由で、家の中ではジーンズやパンツからルームウェアに着替える人は多いでしょうね。
私もそうです。

私服ですらそうなのだから、舞台衣装ともなれば当然のこと。
膝が出る、お尻が出る、汚れるかもしれない…。
衣装を着てしまえば、男役さんは滅多に座りません。

出番の多い人は座る時間もないので問題ありません。
出番が少なかったとしても“次の場面は別の衣装”の場合は、すぐに次の衣装に着替えずに、直前まで楽屋着でいれば済むこと。
楽屋着であれば、気楽にお化粧直しもできるし、ちょっと何かを食べることもできます。

どうにもしようがないのは“次の場面も同じ衣装”の場合。
その“次の場面”まで何十分もあったりしてね。

一旦脱いでお衣装部さんの手を煩わせるのも申し訳ないし、かといって、ず~っと立っているのも…。
下級生なら、衣装のまま袖から舞台を観て勉強…なんてこともできますが、上級生ともなると辛いところです。

娘役も、衣装のまま楽屋の化粧前に座るという行動は、あまり取りたくないもの。
衣装によっては、男役さんと同じくラインが崩れるものもありますし。
ただ、男役さんほど神経を使わなくてもいいかな。

こんな格好をしている男役さんがよくいたっけ。
上は、衣装のYシャツ&ネクタイ。
下は、ラップタオル型のレース付き楽屋着をスカートのように。
カッコイイんだか可愛いんだかわからないケンタウルス風なスタイル。

「ズボンは一旦脱ぎたい。でもYシャツを着替えネクタイ締め直すのは面倒くさいかも……」の気持ちが表れたスタイルね。

6月 23日

本読みとは

先日集合日についてお話しましたが、その集合日の最後に行われるのが、演出家が進行する“本読み”。

本読みとは「本=台本を読む」こと。
外部では、“読み合わせ”とか“台本合わせ”などと呼ばれています。

本読みの主旨は、作品のストーリーや場面の流れ、登場人物の関係などを知るためのもの。
なので、たださらっと読むだけでいいのです。
今はまだ感情を入れる必要はなく、棒読みで構いません。


ほとんどの生徒が、その日初めて手にし、初見で読む台本。
なので本読みで戸惑うのが、読み方。

まだストーリーも把握できていないので、こんなことにも迷います。
「あちらの方へ」は「あちらのかたへ」なのか「あちらのほうへ」なのか…。

難しい漢字も出てきます。ルビがふっていないのも多々あります。
わからなくて躊躇していると演出家が教えてくれますが、大き~な声で読み間違えしたりすると……かなり恥ずかしい…。
大爆笑。後々までネタにされたりして?


いずれにしろ、ひと月余りの稽古の中で1番終始和やかな雰囲気で進むのが、この本読みかもしれません。
本読みの次は、動きを付ける立ち稽古に入ります。

6月 18日

男役の女役

男性オンリーの歌舞伎。
昼の部で『勧進帳』の義経を演じた人が、夜の部では『藤娘』を踊る……なんていうのもざら。
“立役”と“女形”と大きく分けられますが、それは「絶対」なものではありません。

しかし宝塚は、“男役”“娘役”が正式に決まっています。

決まってはいますが「ワタシは男役だけど、今回は女役をする」…はあります。
この場合は“娘役”と呼ぶより“女役”の方が合うでしょう。


男役が女性の役を演じる代表格は『ベルサイユのばら』のオスカル。オスカル様、男装の麗人ですもの。これはもう男役のもの。『紫子』の紫子も同パターン。

それから『風と共に去りぬ』のスカーレットも男役が演じることが多いですね。キリリとした女性像が男役に合うのでしょう。

異例なところでは『エリザベート』のエリザベートを、元月組トップスター・瀬奈じゅんさんや宙組の凪七瑠海さんが演じました。

現トップさんもこれまでに芝居で女役を演じています。
真飛 聖さん『雨に唄えば』のリナ・ラモント、霧矢大夢さん『ガイズ&ドールズ』のアデレイド、水 夏希さん『あさきゆめみし』の明石の上、大空祐飛さん『長い春の果てに』のフローレンス…などなど。

また、専科や上級生の男役さんが年配の女性の役…お母さんやおばあちゃん役を……もよくあるパターン。


芝居の役ではなく、ショーの一場面で、男役が女役を演じることは多々あります。
男役を大勢はべらせた“女を演じる男役”のシーンなんて素敵。

元娘役のワタクシとしましては「娘役さんの役を取らないで~」なんて思い、本物の娘役さんに大いに活躍していただきたいところですが、男役が演じる女役には、娘役とはまたひと味違う魅力があるのは悔しいかな納得。


では逆、娘役が男役を演じるのは、少年役ぐらいです。
『エリザベート』ルドルフの少年時代、『THE SCARLET PIMPERNEL』のルイ・シャルル…etc。
少年ではなく大人の男性の役は、ショーの中でのコメディータッチのものぐらいかな。

6月 15日

集合日とは

集合日とは文字通り、公演の出演者やスタッフが稽古場に集合する日のことです。

“集合日”なんて呼ぶのはたぶん宝塚歌劇団ぐらい。他では、“顔寄せ”“顔合わせ”などと呼びます。


集合して何をするのか…

まずは、香盤発表(配役発表)。
稽古場の隅に貼られた香盤表を見て、自分の役や出番をチェックします。

それからプロデューサーよりスタッフの紹介、公演の日程や概要、特別出演の生徒の紹介などがあります。
退団者がいる時は、退団者の発表なども。

そして演出家が、作品についての簡単な説明。あらすじや狙い、時代背景などが伝えられます。

それで終る場合もありますが、だいたいはその後、配られたばかりの台本を読む、本読み(台本合わせ)が行われます。


集合日=稽古初日。
みんな何となく、ウキウキそわそわしています。
これから新しい作品を創っていこうという意気込みが、そうさせるのでしょうね。

翌日から一ヶ月余りにわたる厳しい稽古が始まるのです。

5月 23日

舞台衣装だって洗濯

汗ばむ陽気となってまいりましたが、“常に真夏!”な舞台に立っている宝塚の生徒さんたち。
あれだけ踊ったり、夏なのに真冬のような衣装を着せられたりで、生徒さんのかく汗、半端じゃありません。
タカラジェンヌが夢を売るフェアリーで、かく汗もシトラスの香りだとしてもだ。汗をかけば衣装も汚れます。

じゃ、一ヶ月の公演中に衣装って洗濯するの? 
それは、しないものとするものに分かれます。

洗濯しないもの……大きなものほとんど。
ドレス、スーツ、タキシード、燕尾服、飾りがたくさん付いている衣装、着物類など。
こうした衣装は、公演が終ってから。

洗濯するもの……家庭でも洗えそうなもの。
ブラウスや男役さんのYシャツ類、レオタード素材の衣装やタイツ、下着のキャルや襦袢、足袋などなど。
衣装部さんが洗濯して下さいます。

洗濯は“洗濯日”と呼ばれる日に。だいたい休演日の前日。
終演後に、洗濯する衣装を衣装部さんに出せば、休み明けにはきれいになって戻ってきます。もちろんアイロンもパリッ!


洗濯は汗だけじゃない、汚れも取らなきゃ。その代表格が化粧の汚れ。
男役さんのYシャツの首周りなんて、ドーランがべったり。娘役さんも体を塗っているからあちこちに。
誤って口紅を付けちゃったり、足袋裸足(草履などを履かずに足袋だけのこと)だと裏は真っ黒になるし…。

そうした汚れも取るための洗濯なのです。

5月 9日

舞台で落とし物をしてはいけないワケ

舞台では色んなアクセサリーをします。そして踊る、走る、飛ぶ!
だけど、落としてはいけないのです。なぜなら……

●他の人の邪魔になるから
落ちているアクセサリーを誰かが踏んで、転んで怪我をする場合もあります。裸足で踊る時もあるから危ない。
それに踏まれたら、壊れちゃいます。落とし主は悲しい…。

●舞台機構
もしセットの隙間に入ってしまったら…? とても危険です。

●お客様に見えるから
「あっ…あの人、イヤリング落としたわ…あっ、誰かが拾ったわ…」こうしたハプニングが、お客様に見えちゃう場合もあります。それって格好悪いし、お客様に失礼。

そんなわけで、アクセサリーに限らず、被り物や小道具など、舞台で落し物は厳禁なのです。


それでも落としてしまったら……本人もしくは周りの誰かが拾います。たとえ踊りながらでも、さりげなく。

拾ったら、衣装のどこか(娘役ならドレスの胸元とか)に隠したり、袖に引っ込むまで手に隠し持ったままであったり。
それが壊れないものなら、袖に向かって投げ入れることも。

いずれにしろ、こうして周りにも迷惑をかけるから「あっ落としちゃった~」と笑って済まされないのです。



ワタクシ、落し物はしないけれど、拾い物はよくしていました。
よく覚えているのは…

ショーの中詰め。下手でWトリオをしていた時。
センターに上級生の被り物がゴロっと落ちているのを見っけ!
暗転と同時に、逆方向のセンターまで走り、拾ってまた下手袖までダッシュ。
引っ込んだと同時に次の照明イン。ギリギリセ~フ。

この素早さ、今じゃできないわ…

5月 7日

舞台でイヤリングを落とさないテク

連休に家族でUSJに行った時の話。ジュラシック・パーク・ザ・ライドから降りたら…左耳のピアスがない! 途中で落としてしまったようです。
ラストの急降下の前はありました。レインコートのフードを被った時に確認したもの。つまり、急降下の衝撃で飛んだということ? 恐るべし。


私がピアスの穴を開けたのは、宝塚現役時代。母親には「親にもらった体に傷つけて~」なんて言われましたが、開けた理由は「舞台で落とさないため」でした。1番落としやすいのが耳系のアクセサリーなもんで。

舞台のアクセサリーネジのイヤリングなら、耳が痛くなるほどネジを締め、挟むタイプのものなら、両面テープを使いイヤリングと耳をくっつけたりしました。なんてカワイソウな耳…。

でも大きなイヤリングだと、不安。
頭、振り回して踊るなんて時は、怖くて仕方がない。

もし落としてしまったら、終演後、組長さんやら、その場面の長(1番上級生)に謝らないといけないわけで。
好きで落としたわけでもないのにねぇ。

そんなこんなで、イヤリングよりも落としにくいピアスの穴を開けた次第。


しかし…そんなピアスも、ジュラシック・パーク・ザ・ライドの急降下には敵わなかったようで。恐竜のエサにでもなったか? 悲しい…


さて、なぜ「舞台で落としてはいけない」のかは、次回に続く。

4月 29日

必需品!ビニールテープ

初舞台生のラインダンスを見ていて、ハイヒールが妙に光るのに気づきました。
オペラグラスで確認すると、その正体はやはり……

透明のビニールテープ。

ビニールテープの場所は、足の甲よりもう少し足先に近い部分。
そこを、ぐるっと1周巻いて固定してしまいます。

なぜか…。ヒールが脱げないため。

ストラップのないヒールはもちろん、ストラップの付いているヒールでも、踊ると脱げちゃう場合があるのです。ラインダンスの足上げなんて特にね。
ビニールテープって、引っ張ると若干伸びますよね。これがいいのですよ。

私もやっていました。つまりタカラジェンヌは昭和の時代からビニールテープのお世話になっていたというわけです。
こういうことを最初に考えた人ってエライわ~

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