桜木星子の“宝塚×MAG”

桜木星子の“宝塚×MAG”

宝塚歌劇を「知って」「好きになって」「もっと楽しんで」いただくためのMagazine

タワゴト

3月 13日

本日、東京宝塚劇場公演いたします。

昨日は休演した東京宝塚劇場雪組公演『ロミオとジュリエット』は、本日3月13日(日)より上演いたします。

余震などで休演になる場合もあるため、観劇ご予定のある方は、宝塚公式サイトをチェックなさって下さい。


さて、以下はタワゴト。

宝塚在団中のお話。
東京宝塚劇場上演中に地震が起きた時が何度かありました。
それはどれも軽い地震でしたが、大階段の上にいる時に揺れたことがあり、どれほど怖かったか…
当時の劇場も大階段も古かったせいもあるでしょう。
続く余震に「この格好で日比谷公園まで逃げたら驚かれるだろうね~」などと冗談を言いつつも、内心みんな怖かった。
「もし公演中に地震が来たら?」という恐怖から、蕁麻疹が治らなくなった生徒さんもいました。
舞台というのは、常に危険。どんな時でも危険。
しかし、宝塚劇場に限らず各劇場のプロの関係者が決めたことでしょうから「大丈夫!」と信じましょう。

劇場までいらっしゃるお客様もご心配でしょうね。
地震による交通の影響などで劇場までいらっしゃれないお客様もいらっしゃるでしょう。せめてその方のチケット払い戻しがあれば。でも…どこからどこまで…という線引きが難しいのでしょうね。
どうかお気をつけて。

やがて宝塚歌劇が、被災なさった方々に勇気や希望を与えることができますように。心の灯りとなりますように。
そして阪神淡路大震災を経験し、多くの人々に助けられて復活できた宝塚歌劇団が、何かしらのアクションを起こし、貢献してくれることを望みます。
2月 26日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.6

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。

「才能は努力が作る」

唐突ですが……中学生の娘のお友達Kちゃんの話。
Kちゃんはとても賢く、通知表なんてオール5。
Kちゃんのお父様は、T大大学院卒で国立の大学教授。

娘は言います。「頭のいいDNAを受け継いでいるもの。賢くて当然だよ~」

私は反論します。「それは違う。Kちゃんに対して失礼だよ」と。


そう思うようになったのは……

宝塚在団中。ある公演の新人公演の稽古でのこと。
ダンス場面で、上級生Aさんのポジションを踊ることになった下級生Bさん。
振りうつしの後も度々Aさんに見てもらい、その度に注意を受け…

Aさんの言い方が強かったようで、落ち込んでいるBさん。

Bさん「Aさんは踊れるから…。踊れない人の気持ちがわからないんだよね…」

聞いた時は「あぁ、そーゆうものか…」と思ったが、少しして「いや、違うよ」と。


Aさんは踊れる。
だけどAさんは生まれながらにしてダンスの才能があったのか? ……んなわけはない。

確かに、骨格や筋肉の付き方などによって踊りやすい体つきというものはある。
また、いつからバレエやダンスを始めたかによっても、ダンスの上手い下手に関係する場合もある。

でも、ダンスに向く体型とは言えない人や、バレエの経験がほとんどなく宝塚音楽学校に入った人の中にも、後に名ダンサーと呼ばれるようになった人が何人もいる。

きっとAさんも、人知れず努力をしたのだろう。
“踊れない人の気持ち”なんぞに浸るより“踊れる自分”を目指して。

結局は努力。努力が実力を生み、才能を育てる。


だから娘に言います。
「Kちゃんは努力したんだよ。そして努力は、誰にでもできる。貴女にも」。

そう。大人の私たちにも…ねっ。


1月 27日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.5

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。


「舞台で勝負」

初舞台を踏んで間もない頃、東京宝塚劇場に出演中のことでした。
花組同期全員、ある期の上級生に叱られました。
叱られた理由は、新公の自主稽古のテープ出しだったと思います。
先生抜きで自主稽古をする際、最下級生が音楽のテープを担当するのですが、その時、音を出すタイミングが悪かったらしく…。
私たちなりには精一杯やっていたつもりなのですが、まだまだだったのでしょう。

上級生方の楽屋に伺い、お部屋の入り口で謝っていたら、私たちより少し上の上級生Aさんがいらっしゃいました。そして、私たちと同じく正座をし、いっしょに謝って下さいました。
そして「……でも、彼女たちは精一杯頑張っています!」と、庇って下さいました。
叱られたことより、Aさんの優しさに対し、涙があふれてきました。

その場を離れ大部屋に戻り、泣いている私たちにAさんはおっしゃいました。

「みんな、舞台で勝負しなさい。」と。

たったひと言でしたが、痛いほど伝わりました。

負けるな…
舞台に立つためにココに入ったのだから、いい舞台を務めることだけを考えなさい…
負けるな…

この公演は、Aさんにとって退団公演でした。
退団する間際、大きなものを教え残して下さいました。


どんな社会も、しっくりいかないことは多々あります。
頑張っていても認めてもらえない。
どうしても理解してもらえない。
理不尽に思うこともある。
言いたいのに言うことさえできない状況もあり。

結果、拗ねてしまったり、愚痴だらけになったり、投げやりになってしまったり、やる気をなくしてしまったり、落ち込んでしまったり、誰かのせいにしちゃったり……
よくあること。私もそう。

でもそんな時、Aさんを思い出すのです。
周りを気にせず、自分の大切なこと、信じることを、きっちりしっかりやればいい…と。

それぞれに“私の舞台”があるでしょう。
皆さんの“私の舞台”で勝負して下さいな。



余談)
1年余り前、大浦みずきさんのお別れ会で、Aさんにお会いしました。
20年ぶり? いえ、もっとですね。
同期数名で「あの時はありがとうございました」「あの時のAさん、みんなずっと覚えています」などとAさんにお話したのですが……「えぇ? 私、そんなこと言ったっけ~」と微笑むAさんは、やはり素敵な女性でした。
12月 15日

宝塚歌劇初観劇のAさんの疑問 その2

さてさて。知人のAさん夫妻、宝塚歌劇初観劇第2弾。

A「びっくり~太ももだらけ~」

……ラインダンスね…

A「よくあんなに高く足があがるのね。きれいに揃ってるし」

きれいに揃っているのが宝塚のラインダンス。
揃えるために、必死の努力努力ですから。

A「それにみんな、足、細いのね~ あれ、アナタもやってたの?」

…やってたわよ……
細くは……ないけど。


A「大きいのにびっくり! まるで孔雀みたい!」

あぁ、フィナーレの羽根ね。

A「あれ、重いんでしょ?」

トップさんのは10kgほどあるわね。
それを背負って大階段を降りるのだから。
トップさんって、どんだけスゴイんでしょ?


そして、2階席で観劇したAさんが1番驚いたのがコレ。

A「エプロンステージって言うの? あそこで踊ってるのに驚いた!」

銀橋でのダンスね。

「カーブしてるでしょ?」
「足あげたり、走ったり…」
「後ろに楽団がいるし」
「落ちることないの?」
「怖くないの?」

そりゃ怖いし、落ちた人(なつめさ~ん)もいる。

もし客席に落ちれば、お客さんが抱きとめて(?)くれるでしょうけど(そんな時はみんな!ギュッと抱きとめるのよ!)、もし楽器だらけのオーケストラボックスに落ちたら大変。

そう。怖いです。
他にも大階段なんていう代物があるし、だってセリだって怖い。
たまにフライングもあれば、ベガ子に乗ることだって。

舞台なんて危険だらけ。
でも、だからこそ、大きな感動を与えることができるわけです。

さて、Aさんはまた宝塚を観に行ってくれるかな?
12月 13日

宝塚歌劇初観劇のAさんの疑問 その1

先日知人のAさん夫妻が、某企業の貸切公演にて、宝塚歌劇初観劇を果たしました。

“初・宝塚”の方々の感想は私にとってとても興味深く、また参考にもなるのですが、今回のAさんの開口一番が……

A「何? 休憩時間の、あのトイレの行列!」

……まずは…そこ…ですか……

A「男子トイレは空いてるのに、女子トイレのすごい列! 階段にまで並ぶなんて…」

見慣れた風景ですけど…

A「女子トイレの数、少な過ぎるんじゃない?」

いえいえ、たくさんありますよ。
でも観客は女子が多いですし、休憩時間はみんなが行きますから、混雑は当たり前というか…。



……で、舞台に関しての最初の感想が…

A「みんな同じ顔しているから、誰が誰だかわからない!」

……クローンじゃあるまいし。
みんな同じ顔なわけないでしょーが。


A「だから、今、誰が話しているのかわからない!」

……いっこく堂さんじゃあるまいし。
口を動かしている人が、話している人でしょーが。


でも、ま、確かに。
あの派手な舞台化粧を見慣れていない人からすると、みんな同じ顔に見えるのでしょう。
ドーランetcの色はだいたい同じだし、基本の化粧法も代々教えられたもの。
1階の前方の席ならともかく、後ろや2階席なら、同じ顔に見えてしまうのも仕方ないかも。

それが宝塚ファンになると、たとえ2階最後列でも、生徒の声はもちろん、シルエットや立ち位置、衣装の豪華さや色で「○○さん」とわかってしまうものです。

そうしたことがわかり始めてきた頃が、ファンになって1番楽しい時期かな?


さてさて。
Aさんの初観劇感想、明日へと続く。


12月 7日

海老蔵さん休演より想うこと

宝塚ではなく…歌舞伎の話題から。

京都南座の顔見世では、市川海老蔵さん休演のため、代役が立てられています。
昼の部『阿国歌舞伎夢華』の名古屋山三は片岡仁左衛門さん、夜の部『外郎売』の曽我五郎は片岡愛之助さんと、松嶋屋のお二人が。

あの座組みでは1番最適な配役。しかし最初は「えぇっ?」と。
だって仁左衛門さんは海老蔵さんよりずっとずっと先輩。先輩が後輩の代役をするなんて、宝塚では考えられません。
そして、まだまだ家柄が重視される歌舞伎の世界で、部屋子出身の愛之助さんが主役。

「海老蔵さんを観たかった…」というファンの方はお気の毒ですが、『阿国歌舞伎夢華』では、孝夫(仁左衛門さん)&玉三郎の“孝玉コンビ”が復活!
また、梨園の生まれでなくとも、力のある役者は主役をはれるという事実。これがなんともうれしいですねぇ。


休演する人には申し訳ないですが、代役とは最高のチャンス。
特に今回の愛之助さんのように、成田屋お家芸の『外郎売』など、演じる機会のない大役となれば尚のこと。
代役は大いに評価され、今後の配役やご贔屓さん獲得にもつながります。

「よくやっていたね」
「代役とは思えないほど素晴らしかったね」
「本役に負けてないね」
「今度はこの人の、あんな役もこんな役も観てみたいね」
「い~い役者だねぇ~」


しかし代役を務める側にとっては複雑な思い。
まず「時間が足りない!」から始まり、プレッシャー、緊張、不安に押し潰されそうになるでしょう。

それに(今回の海老蔵さんに対してはイロイロモロモロな感想がおありでしょうが…)誰だって、休演したくて休演するわけじゃありません。
「健康なのも芸の内」なんて言われますが、どんなにしっかりと体調管理をしていても、病気や怪我はしますって。

休演するって……とっても辛いこと。
舞台人が休演するって、とっても辛いこと。
「自分がいなくても幕は開く」……とっても辛いこと。

それが皆、痛いほどわかっているから、代役する側は「やったぁ~!チャンスだぁ~!」などど喜べるものではありません。

ただ、自分のできることをすべてやるのみ。
本役であろうと代役であろうと、チケット代を払って劇場にいらして下さったお客様には関係のないことですものね。


やはり……まずは休演者の出ないことが1番。
昨年、インフルエンザで休演者が続出してしまった宝塚歌劇、今年はどうか皆さん元気で舞台を務めることができますよーに。
11月 29日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.4


宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。


「“先生”でないスタッフ」

今回も、Vol.3と同様、挨拶のお話。

宝塚歌劇の舞台は、多くのスタッフと出演者によって作られています。
出演者は、タカラジェンヌたち。
オーケストラ奏者と指揮者も出演者と言えるでしょう。

そしてスタッフは……
脚本・演出家、作曲家、振付家、演出助手。
衣装、装置、照明、小道具、音響などをデザインするスタッフ。
それらを本番中に動かすスタッフや舞台進行係り。

その多くのスタッフの中には“○○先生”と呼ばれる人と“○○さん”がいます。
“○○さん”どころか“名前も知らないスタッフの方”も大勢いました。


で……ある時私は……気づきまして……。

“○○先生”と“○○さん”と“名前も知らないスタッフの方”に対しての、物の言い方や挨拶の仕方が違う人がいることに。
“○○先生”には低姿勢であったり、ニッコリであったり。
“○○さん”には気さくに。
“名前も知らないスタッフの方”には無愛想だったり、挨拶すらしなかったり。

それって変でしょーが。
どの人も、一緒に舞台を作っているという点で同じでしょーが。

そう感じさせてくれたのは……
誰に対してもいつも明るく挨拶する上級生や、舞台袖で緊張している新人の大道具さんに「びっくりしてるんでしょ~?」なんて気さくに話しかけ、緊張をほぐしてあげている優しい上級生がいたからでしょう。


挨拶するのに、肩書きとか身分とか関係ない…。
職場や学校でも同じことですよね。
11月 14日

赤毛のなっちゅん―宝塚を愛し、舞台に生きた妹・大浦みずきに

なつめさんが天国へ行ってから、今日で一年が経ちました……

6日に一周忌の会がありましたね。私は、娘の学校関連行事で参加できず残念でした。
花組で集まる計画もあります。行けるかなぁ…無理かなぁ…

そうそう! 夏、対馬丸記念館に行ってきましたよ!
なつめさんの想いをたくさん感じました。
入場券の半券、お財布に入れています。お守りみたいでしょ?

先日、宝塚歌劇検定がありまして…
ヒアリングテストの問題で、なつめさんの歌う「心の翼」が流れたの。それも延々と。
そしたら涙が止まらなくなってきて…
号泣しながら検定受ける人も、私ぐらいね。

赤毛のなっちゅんちょうど一週間前、優しかった叔父を肺癌で亡くしました。
なつめさんのご病気を知った同じ頃に、叔父の病気も知りました。
高齢だからか一年長く生きましたが、やはり淋しいものです。

そして一昨日、ご本「赤毛のなっちゅん」が届きました。
お姉さまが一生懸命書かれたご本なのに……ごめんなさい。今は開けられません…
最近、泣くことが多かったせいか、目が不調でね…。これ以上、涙は厳禁。だから後日に。
それまで、なつめさんが書かれた「夢・宝塚」の隣に飾っておきますね。

一年経っても、悲しみに変わりはありません。
でもみんな、前を向いて歩いていますよ。
10月 22日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.3

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。


「気持ちよく挨拶」

礼儀作法、とりわけ“挨拶”にいたっては、厳しく指導される宝塚音楽学校。
中でも日々1番多く話すのが「おはようございます!」や「お疲れ様でした!」などの日常的な挨拶でしょう。

「朝何時何分までは目礼」「何時以降は“おはようございます”」「夕方何時以降は“お疲れ様でした”」…
この教室では? 廊下では? 寮の中では?……
と、TPOにより言い方も様々。

宝塚歌劇団に入団してからの「おはようございます!」や「お疲れ様でした!」は、宝塚音楽学校時代ほど複雑ではありませんでした。
その日初めて会った人には、たとえ夕方であろうと「おはようございます!」。
今日はもう会わないと思う人には、たとえ午前中であろうと「お疲れ様でした!」。
芸能界のしきたりと同じです。

そんな、どーってことのない「おはようございます!」「お疲れ様でした!」に、私はある時疑問を感じまして……。


ごくたま~にいました。
挨拶をしても挨拶を返してくれない、返してくれたとしても素っ気無い上級生が。
おそらく、とても疲れているのか、体調が悪いのか、何か理由があるのでしょう。

でも下級生というものは何かにつけ、上級生の顔色が気になるわけです。
「もしかして私、○○さんを怒らせてしまうことをしてしまったのかしら…?」とね。

「あの場面が原因? 私、リフト、重い…?」とか。
「新公でお借りした衣装、どこかが破れていた? あんなに点検したけど…」なんて。
同じ場面に出ていない同期か下級生に「リフト、舞台袖から見てて!」と頼んだり、お衣装部さんに「衣装……何か問題ありました?…」と聞きに言ったり。

「考え過ぎ…」「被害妄想!」と思われるでしょうし、今思い返せば笑っちゃいますが、やはりその当時は、すべてにおいて敏感。

で、挨拶を返してくれない理由は、結局わからずじまい。
つまり、私が原因ではないらしい。

そこで思ったわけです。
たとえ、疲れていても体調が悪くても何か心配事があったとしても、挨拶は気持ちよくするものだ…と。
ここは職場であって、これからいっしょに舞台に立つ共演者同士なのだから…と。

そしてもう一つ。
挨拶とは決して、地位や年齢の下の者が上の者にするものではなく、お互いにし合うものだ…と。

そう感じさせてくれたのは……
私の100倍も疲れているだろうに「お疲れさぁ~!」と元気に言ってくれる上級生や、向こうから「おはようっ!」と手を振ってくれる上級生がたくさんいたからでしょう。


日々何人もに言う「おはよう!」や「お疲れ様!」。
どーってことのない挨拶だからこそ、気持ちを込めて言ったほうが、気持ちがイイもんです。
9月 26日

日本物…少なくなりましたね

「宝塚って凄いよねぇ~」とおっしゃる方の様々な理由に「和洋両方できちゃうんでしょ?」というのが上位に占めています。
洋物と日本物。
確かにこの二つをこなせる集団は、OSKさんなどを含め、数少ないと思います。

ところが年々「日本物が少なくなったなぁ…」と感じます。

今年2010年の本公演の作品数は17作品。その内日本物は星組の『宝塚花の踊り絵巻』(ショー)1本のみ。

これは今年に限ったことではなく、最近では『春麗の淡き光に~朱天童子異聞~』『花の宝塚風土記』『野風の笛』と3作あった2003年を除けば、毎年似たようなものです。

本公演以外の全国ツアーや博多座、中日劇場などでは、過去の作品を再演しています。
今年なら『紫子』、昨年は『大江山花伝』、2007年は『源氏物語 あさきゆめみしII』や『星影の人』。

またバウホールや日本青年館、シアタードラマシティなどでは、新作が上演される年もあります。

*『虞美人』のような他国のもの、『銀ちゃんの恋』のような現代物は外して考えました。

ただ……本公演以外は、組子全員が出演するわけではありません。
生徒によっては、「何年も日本物をやっていない…」「日本物をやらずして退団…」なんていう場合もあるでしょう。


ファンの方々にとって日本物はどうですか? 賛否両論分かれるでしょうね。
「質のいい日本物を観たい」「チョン・パで幕の開くショーが大好き!」という方もいれば「日本物って辛気臭いんだよね~」「スーツや黒燕尾の方がカッコイイ」という方もいるでしょう。

そうしたファンの方々の思い、好みはそれぞれなのは当然で、それはちょっと置いておいて。
元生徒としての思いなんぞを。


宝塚では多くのことを、上級生から教えられます。
そばで見て学び、教えてもらい、実際に経験し、自分のものとし、やがてそれを下の者に伝えてゆく…。これを続けているわけです。

だから、燕尾服でのかっこいい踊り方も、ワッカのドレスでの歩き方も、演出家や振付家は教えられません。
生徒から生徒。

日本物でいうと、化粧や衣装。刀や扇など小道具の扱い方。歩く、立つ、座る、殺陣など所作のすべて。
長袴での歩き方も、お引き摺りでの踊り方も、生徒から生徒。

またこれが、すべてにおいて「宝塚流」。

そうやって受け継いでいるシステム上、日本物の上演が少なくなると、経験者が減る=“教えられる生徒が少なくなる”という状況になるのでは…?と、そこが心配なのです。

(今でこそ……日本物の化粧に「ありゃ~」と驚くときがあります。お目々ぱっちりさせた狸ちゃんのようなお顔に)


とは言っても、どんな作品を上演するかは、やはりその組のトップスターに合わせるもの。
日本物より洋物のほうが似合うというトップさんだっているわけですから、“教えられる生徒が少なくなる”などという内部事情で、日本物を増やすわけにはいきません。

また昔に比べ生徒さんたち、どんどん身長が高くなり、腰の位置も高くなり、着物の似合わない体型になってきましたしね。



「日本物は必ず加えるように」……
小林一三先生のお言葉は、時代の流れゆえ、必ずしも遂行できるものではありません。

でもやはり思います。
洋物と日本物の両方がある……それは宝塚歌劇の大きな武器であり魅力だと。
9月 14日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.2

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。



「言われるうちが花」

宝塚音楽学校でも宝塚歌劇団でも、多くのことを、先生方や上級生が指導します。
礼儀作法や心構え、演技全般、化粧や衣装の着こなしなど舞台に関わるすべて。

それは「正しいタカラジェンヌのありかた」であり「宝塚歌劇にふさわしい舞台人」になるために必要なことばかり。

優しく教えてくださる人もいますが、内容によっては、口調も厳しくなります。
“親にでさえそんな言われ方したことないわ”な怒鳴り方をなさる先生もいれば、“ナゼそんなにガミガミとぉ?”な上級生も。

でもそこに相手の愛情を感じます。
「私のために…」「この作品をよくするために…」という愛情を感じます。
だから「ご指導下さりありがとうございます」と素直に思えます。

余談ですが……
二人の娘の親として、私は娘たちにガミガミ叱ったり、しつこく言い続ける毎日。
時には「これ、何度、言ってるだろう…」と言うのが嫌になったり、「言っても無理かな~?」なんて匙を投げ出したくなるときも。

そう。言われる側より、言う側のほうが大変なのです。

「教える」「伝える」「叱る」……これすべて、どれほどエネルギーのいることか。
決して気分のいいものではなく、できればやりたくない。
教えるからには、お手本となれる自分でいなければならないし、いい加減なことは言えない…。
本当なら、自分のことだけ考えていたいのに…。

それでも言ってくれる上級生の存在は、本当に有難いものです。


「言う」ということは「諦めていない」ということ。

だから――言われるうちが花。
8月 23日

大浦みずきさんと対馬丸記念館

沖縄県那覇市にある「対馬丸記念館」に家族と行ってきました。
2009年11月14日に他界された元花組トップスター・大浦みずきさんが「犠牲になった子供たちのために、慰霊公演をしたい…」と強く関心をお持ちになった対馬丸撃沈事件の記念館です。

対馬丸記念館大浦みずきさん……なつめさんのその遺志を継ぎ、同年12月2日に行われたなつめさんのお別れ会でのお香典の一部を、お姉様ら遺族の方が、この記念館に寄付なさいました。


「沖縄に行く機会があれば必ず行きたい…」……そう思っていた対馬丸記念館は、国際通りからタクシーなら1メーターという、驚くほど便利な場所にありました。

ホテルで場所を聞くと、フロントの方が「あそこへ行く方は少なくてねぇ……。是非、行かれて下さい。」と。
思えばガイドブックにも見当たりません。
対馬丸記念館の存在自体を、皆さんご存知ないのでしょう。
私もなつめさんに教えていただかなければ記念館どころか、対馬丸撃沈事件すら知りませんでしたもの。
なつめさん、ありがとう。


決して大きいとは言えないですが、立派な記念館でした。
まずガイドの方が、対馬丸撃沈事件の概要を丁寧に説明して下さり、そして読むと胸が痛くなる、涙がこみ上げてくるほどの資料や展示物を見ました。

娘たちには事前に何も教えずに行ったのですが、自分と同年代の子供たちが犠牲になったこの事件から、多くのものを感じ取ったに違いありません。


わずか53歳でこの世を去ったなつめさん……。
夢はたくさんあったでしょう。
「こんなステージを創りたい…」「あんな歌を歌いたい…」「まだまだ踊るわよ~」……
そうした夢を、残された者が叶えてあげることはできませんが、継ぐことのできる夢もあります。


対馬丸撃沈事件を通し「平和」や「希望」を伝えたかった大浦みずきさんの夢を、私たちなりに継いでゆきたい……ですよね…。


対馬丸記念館

■沖縄タイムス
元宝塚トップスター・故大浦さんの遺志継ぎ寄付 遺族が対馬丸記念館へ
■All About「宝塚ファン」
大浦みずきさんへ…
8月 18日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.1

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。


「色んな人、色んな考え」

宝塚音楽学校に入学してまず驚いたのが、言葉の違い。
北海道から九州の子までいる同期。通じない単語もあったりしました。
話し方も様々。
関西出身の私は、はっきりと堂々とした関東の同期生の話し方に、物怖じしてしまったものです。

年齢も、中学を卒業したばかりの子から高卒の子まで。
同期生といえども、最大4歳違います。


宝塚歌劇団に入るとそれはさらに広がります。
年齢の開きだって、親子ほど違ったり。

一つの組の中、色んな人がいます。
それがまた、とっても個性的ときてる。


色んな人ということは、色んな行動や考え方があるわけです。
「だよね~」と相槌を打てることもあれば「えっ…?」「うそぉ~」「ありえない…」なんてこともしばしば。

それは当たり前。
だって“色んな人”なのだから。

だから自分と違うモノに対し、「えっ…?」「うそぉ~」「ありえない…」ではなく、「私はこう思うな。でも、そーゆうのもありか…」。

そんな風に付き合えるようになったのは、宝塚の“色んな人”たちが、とっても愛しい仲間たちだったからに違いありません。


今でも、仕事場でPTAの役員会で町内会で親戚の集まりで…etc…“色んな人”の色んな考え方や行動に出会います。

自分の考えはキープしつつも、「そーゆうのもありか…」と微笑めるのは、宝塚の“色んな人”たちのおかげ。
7月 30日

観劇感想を書かないわけ

『EXCITER!!』のブログパーツを貼りました。
すべての公演のブログパーツがあればいいのに…。でもそれだと、ブログパーツだらけになっちゃうか…



さて――
これまでに何度も言っていただきました。「観劇感想、書いて下さい」と。
いえ……それだけはどうしても…。

舞台、それに限らず芸術に対しての感想なんてものは、千差万別。
どう感じたか……結局のところ好みです。

そして舞台はナマモノ。
同じものは2回としてありません。
本公演なら約45回公演中の、その中のたった1回を観ただけで、あ~だこ~だ言うのは……私にはできないなぁ…


いえいえ、皆さんはいいのですよ。
ただ私は、一応元生徒だったり、宝塚のガイドをしている身だから、私の感想によって皆さんの気持ちが動いてしまったり、まだ観劇していない人に妙な先入観を与えてしまっては申し訳ないと。
それに、プロの演劇評論家や芸能記者の方々ように、色んな舞台を観ているわけでもありませんしね。



昨日よりも今日はさらにいい舞台を――

生徒さんたちは1回1回大切に演じています。
たとえ演出家がOK出しても、お客様がどんなに感動し割れるような拍手をして下さっても「まだ違う…」「明日はこうしたい」「もっとできる!」とね。

その気持ちがわかるから余計、良くも悪くもたった1回で評価したくないのです。



とは言っても、観劇すればもちろん色々なことを感じるわけです。
「この人、好き!」「うわぁ~すごい進歩!」「う~ん……方向違い?」「○○先生、それは勘弁……」

なので時にはゆる~くつぶやかせていただきますわ(つぶやけるものだけですが…)。


というわけで……
大階段での3組のデュエットダンス、やっぱり好きだわ~

7月 12日

つかこうへいさん、安らかに…

7月10日、つかこうへいさんがお亡くなりになりました。
肺ガンであることを公表なさってから約半年。
62歳の早過ぎる最期でした。

愛娘みな子さんは、雪組トップ娘役の愛原実花。
彼女は今、トップスター・水 夏希と共に、自身のサヨナラ公演『ロジェ』『ロック・オン!』の真っ最中です。

つかさんは10日(土)午前10:55分に家族に看取られながらお亡くなりになりましたが、それは宝塚大劇場11:00公演の開演5分前。
お父様がお亡くなりになるその頃、みな子さんは、それを知ってか知らないでか、衣装を着替え終え、舞台袖にスタンバイしていたことでしょう。


どこか体調が悪い時に立つ舞台は、とても辛いものです。
同じく、心配事のある時の舞台も、本当に本当に苦しいものです。

タカラジェンヌだって人。
様々な悩みや心配事を抱えています。

なぜ今、ここにいなくてはいけないんだろう…
なぜこんな時に、笑わなくてはいけないんだろう…
なぜ……舞台に立たなくてはいけないんだろう…

理由はどうであれ、タカラジェンヌたちがみな経験し、乗り越える思いです。

その中でも最大の理由が、大切な人の死でしょう。

公演中、大切な人を亡くされた方を何度も見てきました。
化粧が落ちるから…と泣くことさえできず、ただただ気力のみで乗り切る姿に、こちらの胸も張り裂けそうでした。
「芸人は、親の死に目には会えない」……なのです。


折りしも、みな子さん…愛原実花にとって、最後の舞台です。
トップ娘役という重責も担っています。
お父様のご病状を心配しつつ稽古をし、初日の幕が開き、ヒロインを務め……
その苦しさは、計り知れません。
辛かったよね……


みな子さんの宝塚人生、あと2ヶ月余り……
なんとかそれまで……とみんなが、1番につかさんご本人が思われたことと思いますが、それは叶いませんでした。
しかしおそらくどの生徒の親御さんよりも、舞台の厳しさをわかっていらっしゃいますよね。
ご自身の最期の時も舞台に立っていた娘を、誇りに思われたことでしょう。
そしてきっとどこかから見守っていらっしゃることでしょう。
「頑張れ! 」


偉大なる劇作家、演出家、つかこうへいさんのご冥福をお祈り申し上げます。


そして9月4日(土)より全国ツアーにて【『銀ちゃんの恋』-つかこうへい作「蒲田行進曲」より-】が、宙組・大空祐飛主演にて再演されます。

つかさんはお亡くなりになり、愛娘ももうすぐ退団しますが、もう一つの娘、作品という娘が、宝塚歌劇団にこうして残ります。

6月 25日

「着回しの衣装」の夢

今日から雪組公演『ロジェ』『ロック・オン!』が始まります。

雪組トップスター・水 夏希さんのサヨナラ公演です。

またトップ娘役・愛原実花さんはじめ、多くの生徒さんも退団します。

サヨナラ公演の際、いつも願うのは……
「万全な体調で千秋楽を迎えることができますように…」
もうそれだけです。

「最高の舞台を創る」…。
これはもうわかりきっています。
どのトップさんも、最高の舞台を必ず見せてくれますから。

「組子たちと温かい時間を過ごす」…。
幸せな時間になることは間違いなし。
だから淋しくて淋しくて辛いんですもの。

となると、願うことはこれだけ。

暑い時期です。
ミズさんはじめ退団者の皆さん、組子の皆さん、万全な体調で千秋楽を迎えることができますように…。

 

さて――

(All About「宝塚ファン」メルマガっぽいですね…。真面目なお話の後、不真面目になる気配…)

昨夜の夢の話。
また宝塚バージョンです。

どうやら舞台稽古。
衣装を着て、数名の娘役さんとしゃべりながら舞台袖で待っているのですが、夢の中の私はその衣装に対し、

私 「この衣装、着たことがある…。何の時の衣装だっけ?」

と考えています。

基本白のふわ~っとしたワンピースに、赤や緑、黒の胸当てや飾りやリボンが。

私 「これ、着回しだわ…」

夢の中の私は「何だっけ?」で、思い出すことなく終ったのですが、起きてから考えました。


たぶん『霧深きエルベのほとり』のビア祭りの場面の衣装だ…
でも『会議は踊る』のプロローグの衣装にも似てる…


って……
出ていた時は気づかなかったけれど、この二つの衣装がそもそも似ていたとゆーことね。

まぁ、ハンブルグとウィーンだし。
お隣さんだし、民族衣装が似ていても不思議ではない。

もしかして……着回しだった?

当時、考えもしなかったことを、夢によって考えるなんて…

6月 12日

麗しのエトワールとしょこ姉^^

前回の「はいだしょうこさんに釘付け!」を書きつつ思いました。宝塚時代の「千琴ひめか」さんも、歌のお姉さん「はいだしょうこ」のことも、よ~く知っている友人がいたと。元歌のお兄さん、杉田あきひろさん。折りしも「ベルばら DVD-BOX、買っちゃった!」とメールをいただいたところでした。そこに、伝説のエトワールも入っています。
ゆえに「しょうこちゃんのエトワールの感想など聞かせて~」とお願いしました。私としては、4、5行のテキストを予想していたのですが、律儀な彼は、たっぷり書いて送って下さいました。以下、そのまま添付いたします。

―――――――――――――――――――――――――――

『ベルサイユのばら2001―オスカルとアンドレ編―』ノルくんオスカルの輝きが忘れられない2001年の星組『ベルばら』で、同じく鮮烈に覚えてるのがエトワールのあの美声! それは千琴ひめかさんの歌声でした。「この子のびるなー。お母様が北原千琴さんのファンかな?」とか思った(笑)

当時僕はNHK『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さんだったんですが、その翌年に番組を卒業する事になりまして。次の歌のお兄さんお姉さんがオーディションで決まって、初めて紹介されたのが2002年の秋の終わりだったかな。

「こっこんにしわっ、ひゃいだしょーこといいまふ」(こんにちは、はいだしょうこといいます:和訳)

一瞬「ベルばらのあの子に似てるなー」と思いましたが、挙動不審気味だったので別人だと判断しちゃった僕(笑) そしたらホントにあの千琴ひめかさんだったんです! 
違う、あの歌姫はこうじゃなかった…僕的に初のパターンでした^^

僕は歌のお兄さんの前はミュージカル俳優で、多くの元ジェンヌさんとご一緒させていただいてるんです。
『レ・ミゼラブル』では安奈淳さん(!)、桜木星子ちゃん、幸和希様、『ミスサイゴン』で華村りこ(桜里湖)…などなど。『おかあさんといっしょ』時代は日向薫さん、卒業後は香寿たつきさんとも共演してる。僕はジェンヌ運がいいと思います。
素顔の元ジェンヌはみんないい人です。そしてみんな、舞台を観て抱いてた印象と大まかには同じキャラなんです。
ちょっとデフォルメした感じかな。例えば星子ちゃんおっとり、幸様キリリ、りこ女王様(←誉めてる)みたいな^^
でもしょうこだけは例外でした!「あきひどおでぃいさーん」って半口開けて笑顔で寄ってくるのが真のしょうこ(笑) かわいいけど、とっても純粋でいい子なんだけど…僕が観た千琴ひめかさんは何処へ行っちゃったんだろう(涙)

最初は「大丈夫かー」って心配しました。でもスイッチ入ると“しっかり者のしょうこお姉さん”に変身する。プロです! はいだしょうこは天才肌なんです。
しかも世間にあの素の姿をバラす事なく5年も歌のお姉さんだったって凄い事です。…今じゃすっかりキャラバレしてますが(笑)、テレビで見かけるあのしょこ姉は僕らにとっては普段のままのしょうこ^^

去年久々にコンサートで共演した時も「あきひどおでぃいさーん」のままでした…ジャージを前後逆に履いてたし(笑) 
でも昔から歌の上手なしょうこでしたが、去年聴いた歌声にはよりハートを感じました。しょうこの歌、良くなってたなー。バラエティなども含めてのいろんな経験が、歌手・はいだしょうこを大きくしてくれてるんだと思います。

やっと素が出せるようになったしょうちゃん、すごくいいです。たまに大丈夫かって思いますが、前もそうだったし^^ 次に会った時のしょうこの歌が楽しみだし、やりたいねーって言ってたジョイントコンサートも実現したら嬉しいな。
その時もしょうちゃんは今と変わらず「あきひどおでぃいさーん」だろうけど(笑)、そんなしょうちゃんが大好きです!

ただ…僕があのベルばらでトキメいた千琴ひめかさんを、最近なかなか思い出せなくなってきた(笑) 星組DVD観なきゃ^^

―――――――――――――――――――――――――――

杉田あきひろ所属事務所サイト ストラーダカンパニー
杉田あきひろオフィシャルブログ

6月 11日

はいだしょうこさんに釘付け!

前回は黒木瞳さん=ショーコさんのご本の紹介でしたが、今日もしょうこ。
しょうこお姉さんこと、はいだしょうこさん。

しょうこお姉さん、引っ張りだこですね~それもバラエティーで。
うちの娘たちも「可愛い!」「面白すぎる!」としょうこお姉さんが大のお気に入り。

自転車が乗れなくっても、卵の殻が上手に割れなくってもいいんです。
彼女を見ていると和みます。ほんわかとした気分になれます。

天然キャラ爆裂のしょうこお姉さんですが、宝塚時代の「千琴ひめか」さんは……

しょうこのMy Favorite Songs 1998年、宝塚歌劇団入団。84期生
同期には、元星組トップ娘役の白羽ゆりさん、同じく元星組トップ娘役の遠野あすかさん、次期雪組トップスターとなる音月桂さんらがいます。

『エクスカリバー』『シトラスの風』にて初舞台。
その後、星組に配属されます。

お父様が音大の先生、お母様が声楽家という環境で育っていますから、もちろん歌は上手い。
研2でカゲソロをもらい、その後、毎公演と言ってもいいほどカゲソロを。

そして2001年『ベルサイユのばら2001-オスカルとアンドレ編』でエトワールに大抜擢。
その時、まだ研4でした。
このエトワールが凄かった!
アカペラで、かなり長く歌い続ける…
音が一切、ブレない…
歌い終わっても、音がぴった―り合っている…

本当にきれいで、力強い声。
伝説のエトワールとなりました。

しょうこお姉さん、ワッカのドレス着て、大階段、あんなに上手に降りられるじゃないですか~
しょうこお姉さん、できるものとできないものの差がありすぎ!
でもそこが人気の秘訣なのよね~

翌年、研5で退団。
「惜しい…」「勿体無い…」の声がわんさか。
そりゃ、あんなに可愛くて歌が上手。トップ娘役になれたかもしれません。

それ以前に、色んな役が観たかったですね。
最後2002年版の「宝塚おとめ」の“やりたい役”に“「ミー&マイガール」のサリー、「エリザベート」のルドルフの少年時代”と書いていらっしゃるのですが、それ二つともぴったりよね。
もっと宝塚にいて欲しかった…

そうそう。しょうこお姉さん、2001年「星組のエンカレッジコンサート」の15名に選ばれ、出演しています。
その際、『ミス・サイゴン』の「命をあげよう」と、『蝶々夫人』の「かわいい坊や」の2曲を歌っているのですが、これどちらも子供を思う母心の歌。
元々『ミス・サイゴン』は『蝶々夫人』を題材に作られているので、この2曲は、同じ立場の歌といってもいいでしょう。ミュージカルとオペラという別のジャンルの同じ歌…。実に面白い選曲です。

この選曲をみても、やっぱりしょうこお姉さん、子供が好きなんだなぁ~なんて思いました。
だから、あの時期に宝塚歌劇団を退団したのは、良い選択だったとしましょう。
今も楽しませてもらっているしね。

ただ…もっと歌が聴きたいです。「ぼよよん行進曲」もいいのだけれど、もっとびんびんに響き渡るような歌を……
ミュージカルのヒロインとか紅白出場とか…待ってますよ。

お忙しいでしょう。お体、お気をつけて。

6月 1日

宝塚歌劇検定の2級特典が届いた!

先日、宝塚歌劇検定の2級特典、ご希望の生徒さんのサイン入り色紙が届きました。

3月38日の試験会場で、どの生徒さんのサインが欲しいか、「第一希望」「第二希望」の生徒さんの名前を書かされました。

「そりゃできることなら……でもたぶん無理だろうな……第二希望の生徒さんで充分。」

そんな思いでお二人の生徒さんのお名前を書いたのですが、帰宅してから「私なんぞのために、どなたかのお手を煩わせるなんて申し訳ない!」と思い始めましたのです。

だってワタクシ、一応、元生徒。
そりゃ申し訳ないですって。
戴くのはあつかましいというもんです。

なので検定委員会さんに「もし2級合格していても、私のはいいです!」とお伝えしたのですが「いえいえ、ご用意させていただきます。」と優しいお返事。

で……届きました。

あぁ~~第一希望の生徒さんだぁ……
ごめんなさい! 
本当にごめんなさい……

春日野先生~~

私と同じく「春日野八千代」と書かれた方、結構いらっしゃるのではないでしょーか?
春日野先生、何枚も何枚も書かれたのね…
あぁ……反省。
本当にごめんなさい…

でもでも、やっぱりうれしいわ。

ありがとうございました。


色紙は、金色の枠で金色の星(?)の模様が入ったミニサイズ。
下に「Congratulations! 第一回 宝塚歌劇検定2級」と金字で。
もちろんファイルに入っているので、そのまま飾っても痛まない。
(お見せしたいところですが、著作物の対象になるやもしれず、ごめんなさい)


毎日眺められるよう、デスクに飾りました。
春日野先生の教えて下さった「舞台人としての品格」=「人としての品格」を思い出すためにね。

5月 22日

想うこと

組配属が発表されたのが昨日。
そして今日、雪組新公の主な配役が発表。
びっくりしましたね。配属されたばかりの研1さんがヒロイン。

一昨日、自分が雪組になったことを知り、そして今日、新公ヒロインに抜擢されたことを知り…。
普通「うれしい!」と思うものでしょうが、ご本人、どんな気持ちでしょう。

新人公演と言えども、本公演となんら変わりはありません。
お客様はチケット代を払ってご覧になる。
文化祭とは少々わけが違う。

だから、そこに評価も伴います。その評価は残ります。
まだまだ…どころか、ほとんど経験のない研1さんへの評価…。
せめてもう少し後にしてあげればいいのに…と、なんだか可哀想な気がしてしまいます。

もう一つ想うのは……
新人公演の配役、学年順とは言いません。下級生の抜擢も当たり前。
だけど、新公に出演できる年月には期限があります。
期限まで充分時間がある人より、もうすぐその期限が来てしまう人に、チャンスを与えてあげて欲しい……なんて思ってしまいます。

でももう決まったこと。
生徒さんたちはやるしかない。
頑張って下さい。

以上、老婆心からのタワゴトでした。

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