桜木星子の“宝塚×MAG”

桜木星子の“宝塚×MAG”

宝塚歌劇を「知って」「好きになって」「もっと楽しんで」いただくためのMagazine

宝塚ビギナー

8月 4日

盆は回る その1

本舞台の中央にある廻り舞台、それが盆です。

宝塚に限らず大きな劇場にならある舞台機構ですが、初めて登場したのが18世紀、歌舞伎の舞台だそうで。
当時はもちろん手動。
つまり廻り舞台は日本製なのです。

宝塚大劇場の盆の直径は14・6m。
最速60秒で1周します。


盆の存在価値、1番は舞台転換でしょう。
例えば……盆の手前側で、場面Aを見せている間、反対側の裏側では場面Bのセットを組んでおく。
盆をくるりと回せば、AからBへ場面転換終了。
盆を使えば、場面転換のたびに観客の気持ちを待たせたり、奥行きのない(カーテン)幕前で芝居をさせることなくすみます。

セットを何も使わなくても、盆が回ることにより、時間の変化や場所の移動を表現することもできます。

また“豪華に”“色んな角度から見せる”というのもひとつの手法です。


観客にはスグレモノの盆ですが、出演者たちにとっては少々難が…。
それは次回に。

7月 19日

羽根 その2

宝塚の舞台に羽根が登場したのはいつからなのか…?
正確な時期は知りません。ごめんなさい。
1970年代頃からでしょうか…?。

ただしもちろん、今のように豪華ではありません。
また、フィナーレでは背負わず、他の場面で付けていたり。
トップさん以外の生徒が背負っていたり。

私が在団中も作品によっては、トップさんでさえ羽根なしの場合がよくありました。
タキシードや燕尾のみのトップさんも、シンプルでいいものでした。
「フィナーレで羽根を背負う」のが恒例となったのは、1990年代に入ってからでしょう。

安奈淳さんと近しい方からお聞きした話ですが…
「羽根、重いから、私の羽根を抜いて下級生に回して…」とおっしゃったそうな。
なんともオトミさんらしい…


今ほど豪華でなかったけれども、トップさんの羽根のオーラは凄いものでした。
暗い舞台袖の高い場所に掛けてありましたが、そこから光が射しているような。
そばへ寄ると、クシャミが出ちゃいそうなくらいフワフワで…

舞台上では尚のこと、トップさんの羽根を感じました。

Wトリオをしていると、銀橋へ行くまたは本舞台へ帰るトップさんの羽根からの風を、背中にふわぁ~っと感じます。
トップさんが後ろを通る時は、通りやすいように若干マイクに近づいたりして…。

本舞台と花道の付け根辺りの位置にいる場合も。
この場合は自分の口紅が怖い…白い羽根が赤くなったら申し訳ない…
だから、若干後ろに下がったりして…。

それでも、体に触れる時があります。
くすぐったい。でも、なぜかとってもうれしい。

幕が降りると、お手伝いしている下級生がトップさんに駆け寄ってシャンシャンを受け取り、衣装部さんが走ってきて羽根を脱がせ……

トップさんは、みんなの愛で羽ばたいているのね。

7月 18日

羽根 その1

私たちの普段の生活の中で「羽根」なるものと接することはあまりありません。せいぜい羽根布団? 和服の際の飾り? 赤い羽根募金?

非現実的ワールド宝塚では、羽根が大活躍。

髪飾りや羽根扇、そしてフィナーレの時の衣装に付いている羽根。
ファンの方が「羽根!」と呼ぶのは、この羽根のことです。
中でも、トップスターの羽根が1番有名。

トップさんの羽根の重さは、約10キロ。
……10キロ……よ。
2歳ぐらいの子供をおんぶしている…。お米10キロを背負っている…と思っていただければ。

でも、子供をおんぶしたまま、階段26段を、シャンシャンを手に、なるべく下を見ずに降りることはありません…
お米10キロ背負い、ヒールの高いブーツを履いて、銀橋を笑顔で悠々と歩きはしません…

トップスターお披露目公演の時、トップさんはこう言います。
「トップスターの重責を、羽根の重みで感じる」と。

そう。10キロの重たい羽根を背負うトップさんは、多くのモノを背負っているわけです。
宝塚歌劇団のトップスターとしての責任。観客の期待。組子らの尊敬や信頼の気持ち。
重いよね……

でもそれが、拍手や笑顔や感動の涙となって返ってくるのだから。
あの10キロは、幸せの重みでしょう。


さて、羽根はどのようになっているのか…?
昔は、ランドセルのように両肩に掛けるという形でしたが、それだと見た目が美しくない…。
なので現在のは、ワイヤーを使って衣装にくっ付いています。

羽根自体の種類は、オーストリッチ、キンケイ、ギンケイなど。
色もデザインも、その作品、そのトップさんに合わせた完全オリジナル。

こんなものを背負ってしまう生徒さんは凄いけれど、こんなものを作ってしまう宝塚のお衣装部さんも、ホント、凄いわ。


羽根の大きさが、その組の生徒のポジションをあらわしているようなもの。
トップスター、トップ娘役、二番手、三番手、四番手……と、小さくなってゆきます。
全員が背負うわけではなく、下級生は背負わなかったり、一本立ての作品の場合はトップさんだけだったり。

応援していた生徒さんの羽根が大きくなったら、ファンの方はうれしいでしょうね。
「いつか、あの1番大きな羽根を……」みんなそう願うものです。


では、続きはまた明日。

7月 10日

シャンシャン

これぞ宝塚名物。
シャンシャンとは……フィナーレで出演者たちが大階段を降りてくる際に手に持っている持ち道具のことです。

片手で豪華な飾りの付いているシャンシャン本体を持ちます。
本体の裏側には大きめの金具が付いていて、それをしっかりと握ります。

本体から垂れているリボンをもう片方の手で持ちます。
リボンの長さは2.2m。


この持ち道具は、昭和初期から始まりました。
1950年8月花組公演「アラビアン・ナイト」(白井鐵造・作)の際、持ち道具に付いていた鈴の音から“シャンシャン”と呼ばれるようになりました。


“ロウソクが立っているバラのブーケの形=『ベルサイユのばら』”などと作品によってデザインがだいたい決まっているものもありますが、それ以外は各公演ごとに新しいデザインで作られます。
担当は小道具さんで、出演者約60名~90名ほどのシャンシャンを、すべて手作りで製作します。

シャンシャンを持って激しく踊るということはありませんが、あまり重たいと腕が痛くなります。中には電飾の付いているシャンシャンも多く、電池なども含まれます。
豪華に、軽く、丈夫に……が製作のポイントでしょうか。

リボン付きのシャンシャンを持つのが主流ですが、ステッキや羽根扇、ペンライトなどの場合もあります。


シャンシャンは、自持ち(個々にあてがわれ個々で管理する)の小道具ではありません。
フィナーレ近くになると、舞台袖にシャンシャンが掛けてある台が登場します。そこから小道具さんが渡してくれたり、各自取っていきます。

幕が降り、袖に引っ込めば、まずシャンシャンをその台に返します。
次の公演が始まるまでに、電飾や飾りをチェックしたり、リボンにアイロンをかけたりと、小道具さんは一つ一つメンテナンスをして下さいます。

 

慣れてしまえば使いこなすのに難しいものではありませんが、「トップさんを迎える際のシャンシャンの高さは?」「リボンはどの辺りを持てばゆったりと美しく見えるか…」「いかにスムーズに左手に持ち替えるか…(舞台下手の人ね)」など、きれいに見せたり揃えるために、下級生のうちは苦労します。


その公演のシャンシャンを初めて目にし、手に持つのは舞台稽古。それもラスト、フィナーレの場面の稽古の際。
「今回のシャンシャン、こんなのなんだぁ~」とワクワク。

あとわずかで幕が開く初日への期待と緊張感を、シャンシャンが教えてくれるようです。


注)シャンシャンと呼ばれる持ち道具が使われていたのは宝塚歌劇だけではありません。SKDやOSKでも同時期より使われていました。

6月 21日

タカラジェンヌにファンレターを出したい!

生徒さんにファンレターを出す場合の宛て先は、その生徒さんが今どこにいるのかによって違ってきます。

■宝塚大劇場公演中の生徒さん

〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団


■宝塚バウホール公演中の生徒さん

〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団


■東京宝塚劇場公演中の生徒さん

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚劇場気付


■中日劇場公演中の生徒さん

〒460-0008 名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル9F 中日劇場気付


■博多座公演中の生徒さん

〒812-8615 福岡市博多区下川端町2-1 博多座気付


■梅田芸術劇場公演中の生徒さん

〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19-1 梅田芸術劇場気付


■全国ツアー公演中の生徒さん

〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団


■稽古中の生徒さん

〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団


■オフの生徒さん

〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団


注)
・各劇場宛ての場合、必ず千秋楽前日までに届くように出しましょう。
・日本青年館やシアタードラマシティなども劇場宛てに出しても構いませんが、公演期間も少ないことですし、宝塚歌劇団宛ての方が無難です。


・宛名書きには必ず「組」を明記しましょう。
また宝塚歌劇団宛て以外の場合も「宝塚歌劇団」を明記しましょう。


ファンレターの宛て先 1

ファンレターの宛て先 2


・相手は忙しい生徒さんたち。返信を期待してはいけません。
・差出人不明の手紙は誰でも嫌なものです。必ず住所・氏名を書きましょうね。

6月 15日

集合日とは

集合日とは文字通り、公演の出演者やスタッフが稽古場に集合する日のことです。

“集合日”なんて呼ぶのはたぶん宝塚歌劇団ぐらい。他では、“顔寄せ”“顔合わせ”などと呼びます。


集合して何をするのか…

まずは、香盤発表(配役発表)。
稽古場の隅に貼られた香盤表を見て、自分の役や出番をチェックします。

それからプロデューサーよりスタッフの紹介、公演の日程や概要、特別出演の生徒の紹介などがあります。
退団者がいる時は、退団者の発表なども。

そして演出家が、作品についての簡単な説明。あらすじや狙い、時代背景などが伝えられます。

それで終る場合もありますが、だいたいはその後、配られたばかりの台本を読む、本読み(台本合わせ)が行われます。


集合日=稽古初日。
みんな何となく、ウキウキそわそわしています。
これから新しい作品を創っていこうという意気込みが、そうさせるのでしょうね。

翌日から一ヶ月余りにわたる厳しい稽古が始まるのです。

6月 7日

銀橋とは

本舞台の前面にオーケストラボックス(オーケストラピット)があります。さらにその前にあるエプロンステージのことを“銀橋”(ぎんきょう)と言います。

銀橋は1931年『ローズ・パリ』(作・演出 白井鐡造)より使用されました。

舞台の両花道を、緩やかなカーブを描いて結んでいます。
幅は約120cm。


銀橋で出演者は、歌い踊り、芝居もします。
前列のお客様だと、もう見上げる感じ。
それほど客席に近いから、お客様に臨場感を与えることができます。

ソロで歌いながら銀橋を渡る……これ、スターさんの特権。
初舞台生のラインダンスや中詰めでは、大勢が銀橋を通ります。
出演者が客席に降りてくる通称・客席降りも、この銀橋から。
ショーやレビューのフィナーレで、出演者が銀橋に出てくる様は圧巻。ゴージャス。

また「本舞台がセット替えをしているから銀橋で」「銀橋を道に見立てて」など、舞台の転換のために使うのも銀橋。
ただ通るだけじゃない、銀橋も舞台の一部なのです。


銀橋に生徒さんが出てくると、ふわ~っと舞台化粧や香水の香りがします。
衣装や持ち道具に付いている羽根が舞い落ちてきたり、時には汗が飛んできたり?
ファンの方にとっては「うっとり」「ドキドキ」してしまう瞬間。

生徒にとって“銀橋に出る”ということは、やはり気持ちのいいもんです。うれしいです。
お客様が楽しんでいらっしゃる雰囲気や温かさが伝わってきます。

それと同時に緊張感や怖さも。どんな些細なことでも、お客様にわかってしまう…と思うから。誤魔化しはききません。

そして…お客様の顔がよ~く見える! かなり後ろの方まで。
生徒さんもお客様をしっかり見ていますのよ~

6月 3日

大階段とは

宝塚名物と言えば…大階段(おおかいだん)。
フィナーレに、出演者全員が降りてくる大き~な階段のことです。

大階段の歴史は古く、1927年、日本で初めてとなったレビュー『モン・パリ』より使用されました。
最初は16段。
手動で設置していました。

やがて段数26段に増え、設置方法も手動から自動制御に変わりました。

ホリゾントに立て掛けてあるものが、自動制御によりぐぅ~っと前にせり出されてスタンバイされます。
その間、140秒。

フィナーレナンバーの途中、カーテン幕が降りている場面がよくあるのは、この大階段のスタンバイを隠すため。
カーテン幕の後ろでは、大階段が、おっちら前に進んでいるわけです。
逆にスタンバイを見せちゃう演出もありますよね。それも圧巻かも。

舞台裏で大階段が動いている最中、危険なため、生徒はあまりウロチョロできません。
「上手から下手まで移動」なんていうのも、大道具さんの指示に従って注意深く。

大階段の1番上に生徒がスタンバイするのは、両端にある「カゲ段」という階段を使って。


フィナーレで出演者全員が降りてくることを「階段降り」なんて言いますが、その最後に降りてくるのはもちろん、トップスター様。

照明が暗くなる中、組子全員が本舞台(平場)で、トップスターを見上げて迎えます。
その時、ピンスポットを浴びたトップスターの定位置は上から16段目。

トップスターが「これぞ宝塚のトップスター!」を1番感じさせる瞬間かな?

5月 25日

“男役”“娘役”の決め方

ご存知の通り、宝塚歌劇団は全員女性。ゆえに“男役”と“娘役”が存在します。
(*注 “女役”とは言いません。“娘役”。)

“男役”になるか“娘役”になるかは宝塚歌劇団が決めるのではなく、自分で決めます。

でも「こっちがやりたい!」という思いだけでは決められません。
どんなに男役になりたくても身長が低ければ無理だし、170cmもある人は娘役がやりたくてもなれません。
やはり身長が決め手。

ただ「男役は何cm以上、何cm以下は娘役」などという明確な基準はありません。
だいたい163~165cm辺りがボーダーラインかな。

ボーダーライン辺りの人は、声の高さや雰囲気、自分の希望や周囲の意見なども参考にして決めます。

“男役”になるか“娘役”になるかは、入団してからではなく、宝塚音楽学校時代に決めます。
なぜなら、歌の発生方法、芝居の所作、日舞の男舞と女舞など、習得するものが男役と娘役では違うからです。

ほとんどの人が身長によって入学時にすでに決まっているようなものですが、ボーダーライン辺りの人や、まだ身長が伸びるために決められない人もいます。
それでも、芸名を考える本科の夏頃までには正式に決めます。

5月 17日

タカラジェンヌになるには

宝塚歌劇団生徒になるには、宝塚音楽学校に入学しなければなりません。
その入学試験は、3月末に行われます。

定員は40名。競争率は約20倍強。狭き門です。
今年2010年は25.7倍でした。

受験資格は15歳~18歳まで。
その春中学を卒業した人、高校在学生、またその春高校を卒業した人たち。

試験内容ですが、2008年までは歌やダンスの比重が多かったのですが、2009年より改定され、面接重視となりました。

1次試験(東京・宝塚)――面接
2次試験(宝塚)――面接、歌唱(課題曲)、舞踊
3次試験(宝塚)――面接、健康診断

…となっていて、面接のみの1次試験で約400名ほどに絞り、実技の2次試験で約100名~120名、最終の3次試験で40名を選びます。

受験料は、第1次試験は10,000円、第2次試験(第3次試験も含む)は20,000円 。
願書は11月下旬より宝塚音楽学校、キャトルレーヴ他で販売されます。

合格発表の模様は毎年ニュースなどでも紹介されますね。
晴れて合格した40名は、その後2年間、舞台人になるための厳しいレッスンに励むこととなります。


◆All About「宝塚ファン」
宝塚音楽学校入学試験が変わる!
5月 16日

宝塚音楽学校とは

宝塚歌劇団に入団するために学ぶ学校、それが宝塚音楽学校です。
つまり、宝塚歌劇団生徒(タカラジェンヌ)になるためには、必ず宝塚音楽学校に入学し卒業しなくてはなりません。

宝塚音楽学校の校章修学年限は2年間。1年目を予科(40名)、2年目を本科(40名)と言います。
そこで舞台に必要な実技や礼儀作法などを学びます。
(写真は宝塚音楽学校の校章)

科目はその年によって多少変わりますが…【バレエ】【モダンダンス】【タップ】【ピラティス】【ボイストレーニング】【日本舞踊】【声楽】【ポピュラー】【合唱】】【コールユーブンゲン】【楽典】【音楽史】【ピアノ】【演劇】など。
また中卒や高校中退入学者には別に、高校卒業資格を取る授業もあります。

1コマ80分。休みは日曜日だけで、19:00まで授業がある日もあります。

講師は約50名。その中には宝塚歌劇団の演出家や振付家などもいます。

2年間の間には何度か試験もあり、成績表も作られます。

「宝塚歌劇団の生徒になりたい」「素晴らしい舞台人になること」…少女たちはその目標を目指し、2年間、厳しい授業にも耐え、頑張るのです。


◆All About「宝塚ファン」
宝塚音楽学校
5月 13日

組子と組配属

各組の生徒のことを組子と呼びます。
例えば……花組の生徒のことは、花組の組子。

組子になるのは、初舞台の公演が終ってすぐ。
初舞台生、約40名。その40名を5組それぞれに分けることを、組配属と言います。


組配属って、希望した組に入れるのですか?
いいえ。希望など通りません。宝塚歌劇団が決めます。

どの組になるか…
それって、生徒にとっては重大案件。
宝塚人生が決まるといっても過言ではありません。
それに「できれば○組に入りたいなぁ~」という思いは、誰にもあります。

宝塚に入った彼女たち、もちろんみんな宝塚が好きな宝塚ファン。
尊敬する、憧れる上級生がいても当然。
なら、同じ組になり「ぜひぜひおそば近くで…」と思うのが乙女心。

また「○組の舞台が好きだから」とか「○組の雰囲気が好きだから」といった「組全体が好き」というのも。

そして「初舞台を踏んだ組に入りたい」。
一ヶ月の稽古、一ヶ月の初舞台公演により、親近感も沸き、尊敬する上級生もでき…
宝塚歌劇団の生徒としての第一歩を踏んだその組に配属されたいと思う人は多いでしょう。


組配属の発表後、「あぁ……本当は○組に入りたかったのに…」と、ちょっとしょんぼりな人もいるでしょう。
でもその組で過ごし始めると、その組のよさを実感し「この組が1番!」と思うものなんですね。
これぞ住めば都。


現在、月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』にて初舞台を踏んでいる96期生。
組配属ももうすぐです。
みんなドキドキしているかな?

5月 6日

タカラジェンヌと生徒

普通、劇団に所属する人のことを“劇団員”“団員”なんて呼びますが、宝塚歌劇団では“生徒”と呼びます。
お給料も貰うプロの舞台人なのに、ナゼ生徒? 

宝塚歌劇団創設者の小林一三翁が宝塚音楽歌劇学校(現・宝塚音楽学校)の校長だった頃の生徒募集要項にこう書かれています。

「本校生徒は又宝塚少女歌劇団の一員として本校に於て修得したる所を実習発表し得。」

“学校の延長に劇団”“学校と劇団は一体化”。だからプロの舞台人となっても“常に勉強”するべく“生徒”と呼ぶようになったのです。

ファンの方々は“生徒”と呼びますが、一般的には“タカラジェンヌ”と呼ばれますよね。

この“タカラジェンヌ”という呼び方は、パリジェンヌ(パリの娘)をもじって。
命名したのは、『パリゼット』『花詩集』『虞美人』などを作った演出家・白井鐵造先生です。

『たからじぇんぬ」(1937年)、『タカラジェンヌに栄光あれ」(1963年)、『タカラジェンヌに乾杯!』(1967年)、『フォリー・タカラジェンヌ』(1970年)なんていう作品もあるほど、“タカラジェンヌ”という呼び方は浸透していますが、生徒自身は自分のことを「タカラジェンヌです!」とはあまり言いませんね。
「宝塚歌劇団の生徒です!」がしっくりきます。

4月 30日

トップスター

花、月、雪、星、宙の5組それぞれにトップスターが1名います。

それは主役を演じ、誰よりも豪華な衣装を着て、誰よりも大きな拍手を浴びる……約80名の組子(その組の生徒たち)の頂点に立つ人です。
実力、人気、華など、トップスターとしてふさわしい人が宝塚歌劇団より任命されます。

トップスターの相手役でありヒロインを演じる人を、トップ娘役と言います。
二人合わせて、トップコンビと呼ばれています。

トップスターの任期はそれぞれですが、だいたい半年~4年。後進にトップの座を譲るため、退団してゆきます。

トップスターは、その組の“顔”であり、宝塚歌劇団の歴史を作ってきました。大きな羽根飾りを背負う分、大きな責任も背負っているのです。

さて、現在テレビや映画で大活躍のあの人も、宝塚の元トップスターです。

大地真央さん 月組トップスター(1982年~1984年)
黒木 瞳さん  月組トップ娘役(1982年~1984年)
真矢みきさん 花組トップスター(1995年~1998年)
天海祐希さん 月組トップスター(1993年~1995年)
檀 れいさん  月組トップ娘役(1999年~2001年)
         星組トップ娘役(2003~2005年)


偉大なトップスターさんたちはもっと!
◆All About「宝塚ファン」
宝塚歌劇団 トップスターの変遷

4月 28日

○組とは

宝塚歌劇団の生徒は全員で400~450名。その全員が組に属しています。

組は……花組・月組・雪組・星組・宙組の5組。
花組、月組は1921年に、雪組は1924年に、星組は1933年に創設され、一番新しい宙組は1998年に誕生しました。

また5組には属さず、どの組にも出演できるベテランの生徒が在籍している専科という組もあります。

組についてよく聞かれるのが「花組にはどーゆう人が入るのですか?」「月組ってどんな組なのですか?」…
“どーゆう人が入る”とか“こーゆう組”なんて決まりは、特にありません。

宙組がまだなかったある時期、「ダンスの花組」「芝居の月組」「日本物の雪組」「コスチュームの星組」などと呼ばれたことがありました。
ダンスのレベルの高かった花組。いい芝居するねぇ~と思わせた月組。日本物が抜群だった雪組。華やかなコスチュームプレイが似合った星組。
各組とも、そう呼ばれるのがぴったりな組でした。

でもそれは、そうした組を作ろうとして作ったのではなく、どれも当時の生徒たちが作り上げたもの。

つまり――“○組はこーゆう組”なんていうその組の雰囲気、魅力、色は、その時のトップスターを筆頭に組子(その組の生徒たち)全員で作られるものなのです。

プロフィール

桜木星子

元タカラジェンヌ&いち宝塚ファンの視点から宝塚歌劇の魅力をご紹介します。
All About「宝塚ファン」ガイドを務めています。Twitterフォローよろしく
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