漫画が原作の宝塚作品をご紹介します!

漫画が原作の作品と言えばまずコレ! というか…宝塚歌劇と言えば『ベルサイユのばら』!

ベルサイユのばら 全5巻セット原作は『週刊マーガレット』(集英社)にて連載(1972年~1973年)されていた池田理代子さん作の『ベルサイユのばら』。

宝塚歌劇で初演されたのは、1974年月組公演。
その後何度となく上演され、これまでの『ベルサイユのばら』観客動員数は、400万人を越えました。

『ベルサイユのばら』上演のきっかけは意外にも「この漫画、宝塚でやって欲しい!」というファンからの声でした。
フランス王妃とスウェーデン貴族の恋。男装の麗人オスカルの存在。フランス革命。ベルサイユ宮殿……
華やかでドラマチックな設定は、宝塚にぴったりでした。

上演にあたり漫画ファンからは「原作のイメージが壊れる」などとブーイングが起きましたが、上演してみたら大ヒット。
そして、元々人気のあった漫画に宝塚が加わり「ベルばらブーム」なる社会現象まで起きました。

アニメ化、映画化され、グッズが売り出され、女子たちはベルばらの虜。
アイドル雑誌をはじめ様々な媒体に宝塚が取り上げられ、中でも榛名由梨さん、鳳蘭さん、汀夏子さん、安奈淳さんらの名前は、宝塚を知らない人たちの間にも浸透しました。

また『ベルサイユのばら』上演によりタカラジェンヌになりたい少女たちが増え、結果宝塚音楽学校の倍率もぐっと上がりました。

そして何より、多くのスターを生み出しました。


『ベルサイユのばら』がヒットした理由は多々ありますが、一つ取り上げると「スピンオフにより色々なベルばらが楽しめる」からでしょう。
「オスカル編」「フェルゼン編」「フェルゼンとマリー・アントワネット編」「オスカルとアンドレ編」に始まり、『外伝ベルサイユのばら』では、「ジェローデル」「アラン」「ベルナール」といった脇役たちが主役となるものも上演されています。

『ベルサイユのばら』はこれからもリメイクされたりスピンオフされたりして、スターを作り、従来のベルばらファンを楽しませ、新しいベルばらファンを作ってゆくことでしょうね。

脚本 植田紳爾
演出 植田紳爾/長谷川一夫(初演時)/谷正純(2001年~)


以下は、本公演で主要4役を演じた生徒たちです(1974年~2006年)

ベルサイユのばら その謎と真実◇オスカル 
榛名由梨/汀夏子/安奈淳/順みつき/紫苑ゆう/安寿ミラ/涼風真世/真矢みき/一路真輝/大輝ゆう/稔幸/彩輝直/大空祐飛/安蘭けい/朝海ひかる/貴城けい/水夏希/霧矢大夢

◇アンドレ 
榛名由梨/但馬久美/麻生薫/瀬戸内美八/麻実れい/大浦みずき/朝香じゅん/日向薫/杜けあき/麻路さき/天海祐希/香寿たつき/湖月わたる/樹里咲穂/彩輝直/安蘭けい/春野寿美礼/瀬奈じゅん/貴城けい/水夏希/立樹遥/柚希礼音

◇フェルゼン 
大滝子/鳳蘭/松あきら/みさとけい/大浦みずき/朝香じゅん/日向薫/紫苑ゆう/麻路さき/和央ようか/湖月わたる/安蘭けい

◇マリーアントワネット
初風諄/高宮沙千/上原まり/ひびき美都/仁科有理/毬藻えり/星奈優里/花總まり/白羽ゆり