宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。


「色んな人、色んな考え」

宝塚音楽学校に入学してまず驚いたのが、言葉の違い。
北海道から九州の子までいる同期。通じない単語もあったりしました。
話し方も様々。
関西出身の私は、はっきりと堂々とした関東の同期生の話し方に、物怖じしてしまったものです。

年齢も、中学を卒業したばかりの子から高卒の子まで。
同期生といえども、最大4歳違います。


宝塚歌劇団に入るとそれはさらに広がります。
年齢の開きだって、親子ほど違ったり。

一つの組の中、色んな人がいます。
それがまた、とっても個性的ときてる。


色んな人ということは、色んな行動や考え方があるわけです。
「だよね~」と相槌を打てることもあれば「えっ…?」「うそぉ~」「ありえない…」なんてこともしばしば。

それは当たり前。
だって“色んな人”なのだから。

だから自分と違うモノに対し、「えっ…?」「うそぉ~」「ありえない…」ではなく、「私はこう思うな。でも、そーゆうのもありか…」。

そんな風に付き合えるようになったのは、宝塚の“色んな人”たちが、とっても愛しい仲間たちだったからに違いありません。


今でも、仕事場でPTAの役員会で町内会で親戚の集まりで…etc…“色んな人”の色んな考え方や行動に出会います。

自分の考えはキープしつつも、「そーゆうのもありか…」と微笑めるのは、宝塚の“色んな人”たちのおかげ。