本舞台の中央にある廻り舞台、それが盆です。
宝塚に限らず大きな劇場にならある舞台機構ですが、初めて登場したのが18世紀、歌舞伎の舞台だそうで。
当時はもちろん手動。
つまり廻り舞台は日本製なのです。
宝塚大劇場の盆の直径は14・6m。
最速60秒で1周します。
盆の存在価値、1番は舞台転換でしょう。
例えば……盆の手前側で、場面Aを見せている間、反対側の裏側では場面Bのセットを組んでおく。
盆をくるりと回せば、AからBへ場面転換終了。
盆を使えば、場面転換のたびに観客の気持ちを待たせたり、奥行きのない(カーテン)幕前で芝居をさせることなくすみます。
セットを何も使わなくても、盆が回ることにより、時間の変化や場所の移動を表現することもできます。
また“豪華に”“色んな角度から見せる”というのもひとつの手法です。
観客にはスグレモノの盆ですが、出演者たちにとっては少々難が…。
それは次回に。
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