All About「宝塚ファン」で『“宝塚のモーツァルト”~寺田瀧雄の世界 』を書きました。
書きながら思いました。「私が寺田先生についてモノ申しているなんて、100年早いわ…」と。
ファン時代。
どこか物悲しく切なく感じた「夢人」が大好きでした。詩もきれいだった…
子供心にも「アマール・アマール」の、どーにかなっちゃいそうな甘さにドキドキしました。
「愛の宝石」「紫に匂う花」「瞳の中の宝石」……みんな綺麗。
『ベルサイユのばら』の数々の中では「心の人オスカル」が好き。うっ……アンドレぇ……
当時3歳だった従兄弟が、「パレード・タカラヅカ」のLP版を聴き、サビの部分を「ぱ~れへ~どぉ~」と歌っていたっけ。3歳児にも楽しめる歌だったわ。
「彷徨のレクイエム」は……いーちゃんの“くぅ~”がツボ!
そして宝塚音楽学校時代。
そこで初めて、偉大なる寺田瀧雄先生を間近で拝謁(?)することに。寺田先生の「ポピュラー」の授業です。
「あの寺田先生に教えていただける!」……うれしい反面かなり緊張しているわけですが、神と崇めたい寺田先生とは信じられないほど、気さくで温和でユーモアのある先生で…。威圧感など皆無。
またお話がお好きで。今手がけている作品の稽古のお話なんぞを毎回して下さるわけです。憧れのスターさんのお名前がポンポン出てきて楽しかった…。でも私は密かに思っていました。先生…授業よりおしゃべりのほうが長い…と。
当時の文化祭では4部のショーに毎年恒例「寺田瀧雄メドレー」がありました。私は恐れ多くも「白い花がほほえむ」を歌わせていただきました。大劇場で初めてのソロ。そしてそれが……最後のソロになるとは。
やがて花組時代。
たくさんの作品、特に植田先生や柴田先生、草野先生の作品で、寺田先生の曲に接することができました。
どの曲も好きですが、あえて挙げるとするなら……
・「琥珀色の雨にぬれて」~『琥珀色の雨にぬれて』
数年前に再演されたのでご存知の方も多いでしょう。
品があって本当にキレイな曲。とろけちゃいそうに素敵です。
「セ・ラ・ヴィ」も好き。
作品と共に大好きです。
・「ある愛の伝説」~『オペラ・トロピカル』
このショー自体が伝説だわね。
草野先生の大人な歌詞、喜多先生の情熱的な振り、そしてミッキーさん(順みつき様)! これぞ相乗効果って感じ。
客席から聴きたかった……。まっっくんばぁ~!
・「夜明けの序曲」~『夜明けの序曲』
タイトルと歌詞にぴったりな、大~きな温かなメロディーでした。
この歌には思い出がね…
モサクさん(平みちさん)がカゲソロ、そのカゲコーラスを、研1同期全員でしていました。
今は立派なカゲコーラスボックスですが、当時は舞台下手花道に沿った場所にある、小さな小さな部屋でした。灯りが客席にもれてしまうため、中は真っ暗。
前のマイクでモサクさんが歌い、私たちはその後ろに並んで歌う…。すべてに緊張していた初組子作品。コーラスを毎回テープに録音し、後でみんなで聴き、奈落で稽古したり…。
そして大劇場公演千秋楽の回。終演後、テープを聴いて、みんなで号泣。
モサクさんの優しい声で「みんなありがとう。東京も元気で頑張って下さい」と入ってあったのです。
確か東南アジア公演に出演のため、モサクさんは大劇場のみでした。歌われる直前に、私たちのテープレコーダーにこっそりメッセージを入れて下さったわけ。
なので「夜明けの序曲」と聞くと、モサクさんの優しさと、カゲコーラスと、同期でびぃ~びぃ~うれし泣きした思い出が。
さて皆さんは、どの寺田メロディーがお好きですか? どんな思い出があるのかな?
コメント
御存命の10年前、ツレちゃん司会で先生と楽しく絡み、大劇場で素敵な時間を過ごしました。
銀橋をツレちゃん、しょうちゃん、じゅんこさん、みきちゃんが並びベルばらの曲を歌って、涙がでました。
その後、あまり日を置かず亡くなられてショックでした。
今年は東京での開催なので行けそうにありませんが。。。
CSで見られる日を楽しみにします!
『オペラトロピカル』最高(^o^)/
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