「膝が出るから…」という理由で、家の中ではジーンズやパンツからルームウェアに着替える人は多いでしょうね。
私もそうです。

私服ですらそうなのだから、舞台衣装ともなれば当然のこと。
膝が出る、お尻が出る、汚れるかもしれない…。
衣装を着てしまえば、男役さんは滅多に座りません。

出番の多い人は座る時間もないので問題ありません。
出番が少なかったとしても“次の場面は別の衣装”の場合は、すぐに次の衣装に着替えずに、直前まで楽屋着でいれば済むこと。
楽屋着であれば、気楽にお化粧直しもできるし、ちょっと何かを食べることもできます。

どうにもしようがないのは“次の場面も同じ衣装”の場合。
その“次の場面”まで何十分もあったりしてね。

一旦脱いでお衣装部さんの手を煩わせるのも申し訳ないし、かといって、ず~っと立っているのも…。
下級生なら、衣装のまま袖から舞台を観て勉強…なんてこともできますが、上級生ともなると辛いところです。

娘役も、衣装のまま楽屋の化粧前に座るという行動は、あまり取りたくないもの。
衣装によっては、男役さんと同じくラインが崩れるものもありますし。
ただ、男役さんほど神経を使わなくてもいいかな。

こんな格好をしている男役さんがよくいたっけ。
上は、衣装のYシャツ&ネクタイ。
下は、ラップタオル型のレース付き楽屋着をスカートのように。
カッコイイんだか可愛いんだかわからないケンタウルス風なスタイル。

「ズボンは一旦脱ぎたい。でもYシャツを着替えネクタイ締め直すのは面倒くさいかも……」の気持ちが表れたスタイルね。