桜木星子の“宝塚×MAG”

桜木星子の“宝塚×MAG”

宝塚歌劇を「知って」「好きになって」「もっと楽しんで」いただくためのMagazine

2011年02月

2月 26日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.6

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。

「才能は努力が作る」

唐突ですが……中学生の娘のお友達Kちゃんの話。
Kちゃんはとても賢く、通知表なんてオール5。
Kちゃんのお父様は、T大大学院卒で国立の大学教授。

娘は言います。「頭のいいDNAを受け継いでいるもの。賢くて当然だよ~」

私は反論します。「それは違う。Kちゃんに対して失礼だよ」と。


そう思うようになったのは……

宝塚在団中。ある公演の新人公演の稽古でのこと。
ダンス場面で、上級生Aさんのポジションを踊ることになった下級生Bさん。
振りうつしの後も度々Aさんに見てもらい、その度に注意を受け…

Aさんの言い方が強かったようで、落ち込んでいるBさん。

Bさん「Aさんは踊れるから…。踊れない人の気持ちがわからないんだよね…」

聞いた時は「あぁ、そーゆうものか…」と思ったが、少しして「いや、違うよ」と。


Aさんは踊れる。
だけどAさんは生まれながらにしてダンスの才能があったのか? ……んなわけはない。

確かに、骨格や筋肉の付き方などによって踊りやすい体つきというものはある。
また、いつからバレエやダンスを始めたかによっても、ダンスの上手い下手に関係する場合もある。

でも、ダンスに向く体型とは言えない人や、バレエの経験がほとんどなく宝塚音楽学校に入った人の中にも、後に名ダンサーと呼ばれるようになった人が何人もいる。

きっとAさんも、人知れず努力をしたのだろう。
“踊れない人の気持ち”なんぞに浸るより“踊れる自分”を目指して。

結局は努力。努力が実力を生み、才能を育てる。


だから娘に言います。
「Kちゃんは努力したんだよ。そして努力は、誰にでもできる。貴女にも」。

そう。大人の私たちにも…ねっ。


2月 25日

「宝塚GRAPH」2011年3月号

「宝塚GRAPH」2011年3月号

「宝塚GRAPH」2011年3月号


◆表紙 凰稀かなめ&夢乃聖夏 撮影/篠山紀信

◆APPROACH 真飛 聖
◆Another Stage 宙組
◆花組全国ツアー公演ルポ レポーター/悠真 倫
◆フェアリーカタログ 夢咲ねね
◆ONE DAY REPORT 桐生園加
◆Updraft! 瀬戸かずや・鳳 真由
◆GRAPH特別企画 85期同期アンケート
◆トークDX 音月 桂×未涼亜希×早霧せいな
◆波瀾爆笑!?我が人生 花野じゅりあ イラスト・潤色/ますっく
◆虹色Dandy 龍 真咲 イラスト・文/芦沢 仁
◆アーサーと円卓の90期 彩星りおん イラスト・文/煌雅あさひ
◆MY FIRST... 蘭寿とむ・愛音羽麗・春風弥里・愛加あゆ
◆篠山話に花が咲く

◆ステージポスター 蒼乃夕妃
◆GRAPHスペシャルピンナップ 柚希礼音

◆ステージ写真
・雪組宝塚大劇場公演『ロミオとジュリエット』
・雪組公演役替わり『ロミオとジュリエット』
・『タカラヅカスペシャル2010』~FOREVER TAKARAZUKA~
・月組シアター・ドラマシティ公演『STUDIO 54』
・月組バウホール公演『Dancing Heroes!』
・龍 真咲ディナーショー『Hot Fairy』

2011年2月20日発売 価格700円
2月 21日

【宝塚×漫画】花組『ブラック・ジャック 危険な賭け』

漫画が原作の宝塚作品をご紹介します!

傷だらけの顔……黒づくめの衣装……
宝塚のトップスターが演じるキャラにはどこか合わないと感じてしまうブラック・ジャックが、宝塚市立「手塚治虫記念館」のオープンの年、1994年に採り上げられました。

原作・手塚治虫(秋田書店「週刊少年チャンピオン」1973年11月19日号~1978年9月18日号にて連載。1979年~1983年読みきり)

花組公演 ミュージカル・ロマン『ブラック・ジャック 危険な賭け』

ブラック・ジャック作・演出/正塚晴彦
1994年3月25日~5月9日 宝塚大劇場
1994年7月3日~7月29日 東京宝塚劇場

幼少の頃を宝塚市で過ごし、宝塚歌劇をこよなく愛した手塚治虫氏。
そんな宝塚歌劇へのオマージュとして描かれたのが「リボンの騎士」でした。ヒロイン、サファイアのモデルとなったのは、元宝塚娘役の淡島千景さんだったとも言われています。
白馬にまたがった男装の麗人、サファイヤ。手塚氏のみならず多くの方がイメージする宝塚の主人公。
しかしあえて「リボンの騎士」とは真逆の「ブラック・ジャック」を。やはり男役トップスターにサファイヤ姫は、線が細すぎるからでしょう。

ブラック・ジャックを演じたのは、花組トップスター・安寿ミラ。
そして東京公演では、安寿ミラが海外公演に出演のため役替りとなり、二番手の真矢みき。
それぞれの愛称より“ヤンミキ・コンビ”と呼ばれ大人気だったお二人。魅力的なブラック・ジャックでした。

火の鳥なお、併演のショーも手塚氏の「火の鳥」をイメージして作られたグランド・ショー『火の鳥』を上演しました。作・演出/草野旦。


◆配役(宝塚大劇場公演)

ブラックジャック:安寿ミラ
アイリス/如月恵:森奈みはる
ケイン:真矢みき
ジョイ:愛華みれ
スノードン卿:未沙のえる
サザランド:海峡ひろき
ベリンダ:美月亜優
ボーディ:天地ひかり
ジョアン:詩乃優花
エンリケ将軍:宝樹芽里
ヨランダ:渚 あき
ブラックジャックの影:匠ひびき
ピノコ:麻希ゆい
ローラ:月影 瞳
ヴィクトリア女王:町風佳奈
ニュースレポーター:紫吹 淳


All About「宝塚ファン」 手塚治虫と宝塚歌劇

2月 18日

宝塚音楽学校の文化祭

タカラジェンヌになるための養成学校、宝塚音楽学校
その宝塚音楽学校の文化祭が、2月19日(土)、20日(日)、宝塚バウホールにて行われます。

学校の文化祭と言えども、2年間の成果を見せるための立派な公演。
チケットも発売され、生徒のご家族やファンで劇場は満員。毎年即完売の状況です。

なお文化祭はあくまでも本科生が主体。予科生は“合唱2曲”などでの出演となります。


舞台の内容は、芝居やショー形式に構成されます。
これが盛りだくさんのステージ!
だって“踊る”…ひとつとっても、クラシックバレエ、モダンダンス、タップダンス、ジャズダンス、日本舞踊といくつもあるのですから。
「わずか2年間でこれだけのことを……」と感心します。

配役は「歌の成績のいい子はソロで一曲歌う」「芝居のできる子は台詞が多く…」など、成績を重視して決められています。
しかし、決して限られた生徒だけではなく、全員に台詞を振り分けたりと、誰もに見せ場のある公演となっていて、そこが学校の卒業公演らしいところです。

文化祭の構成・演出・指導は、音楽学校の講師はもちろん、講師をやっている歌劇団のスタッフも参加し、例年、12月頃から文化祭の稽古が始まり、通常の授業も文化祭の稽古へと変わります。
稽古が進む中、本科生たちは舞台化粧の練習をしたり、劇団に行って衣装合わせをしたり…。
忙しくも、ワクワクする日々…。


さて、宝塚ファンにとって文化祭は、未来のスターを探す格好の場。
宝塚音楽学校生徒と言えども、今すぐ舞台で通用するほどのダンステクニックのある子もいれば、現役生徒顔負けの歌を披露する子も。
「あの子、スターになりそう!」…。そんなことを感じながら観劇するのも楽しいもので、この文化祭の時点で「○○ちゃんのファンになった!」という人も大勢いるはずです。


本科生にとって、宝塚バウホールという憧れの舞台に立ち、“男役”“娘役”として一般のお客様の前で芸を披露するのはこれが初めて。
また、プログラムには、宝塚歌劇団生徒としての芸名も掲載されるため、まだ宝塚音楽学校生徒の身ではあるけれど、タカラジェンヌになれた気分もしたりして…

そう。この文化祭が終れば、もうすぐ卒業。
そして、宝塚歌劇団に入団できるのです。


2月 16日

春休み中には「お子様・学生」割引で!

春休み中に上演される宝塚大劇場・月組公演で、3歳~大学生・専門学校生の方々を対象に割引チケットが販売されます。

期間は3月12日(土)~4月10日(日)で、割引対象は当日券のみ(前売り券では割引されません)。
席種はA席・B席・当日券。割引価格は一律1.500円です。

つまり……A席5,500円→4,000円、B席3,500円→2,000円、立見2,500円→1,000円
かなりお得ですね。


上演作品は、芝居(ミュージカル)とショーの二本立て。

芝居は『バラの国の王子』~ボーモン夫人作「美女と野獣」より~
ディズニーアニメや劇団四季でもお馴染みの「美女と野獣」を、宝塚歌劇に仕上げます。

宝塚の芝居のストーリーに採り上げる題材は本当に様々。
その中の多くは、小さなお子さんにはまだまだ理解できない内容です。
しかし今回は「美女と野獣」。小さなお子さんにも楽しんでいただけるのではないでしょうか。

霧矢大夢「Rhapsodic Moon」そしてショーは、グラン・ファンタジー『ONE』-私が愛したものは・・・
これは宝塚らしい豪華なショー。

これまで「まだわからないだろうから…」と観劇を断念していた小さなお子さんをはじめ、学生の皆さん、割引を利用して、ぜひご観劇下さいませ。

・『バラの国の王子』主な配役
野獣(王子) 霧矢大夢
ベル  蒼乃夕妃
王様  龍 真咲
家臣(虎) 明日海りお


最後にもう一度言います。販売されるのは当日券のみ。
ですから、売り切れ間近の日時や席種などのチケット販売状況は、必ずチェックしてから行かれますように。
劇場まで行ったのに「割引対象のチケット、もうなかった…」なんて悲しいですからね。


詳しい購入方法など詳細は宝塚歌劇公式サイトにて。

宝塚大劇場 2011年「春休み・学割チケット」発売について
『バラの国の王子』『ONE』公演日程・チケット販売状況
2月 14日

“ダルマ”の魅力

宝塚歌劇の魅力の一つ、それは衣装。
豪華なもの、宝塚特有のものなど、たくさんの衣装が観客の目を楽しませてきました。

そんな衣装の中に“ダルマ”と呼ばれるものがあります。

これは、ワンピース型の水着のようなデザインをしている衣装。
なぜ“ダルマ”と呼ばれているのかと言うと、手と足が付いていない達磨を例えて。

腕も足も出ているため露出度はかなり高いと言えますが、そこはすみれコードのある宝塚。
目のやり場に困るようなものではありません。

羽根飾りやスカートが付いているものなど、ダルマにも色々なデザインがあります。
中には、ダルマを進化させた“タコ足ダルマ”と呼ばれる衣装も。
これは、裾にリボンのような紐が、タコの足のようにひらひらと付いているダルマのことです。


主にダルマが登場するのはショーやレビュー。
ラインダンスの衣装はほぼダルマで、40名ほどのダルマ姿は圧巻。
足をきれいに見せるためにも、ダルマは必需品です。


男役・娘役問わずダルマを着ますが、ファンに人気なのが意外にも男役のダルマ姿。
プライベートでもスカートを履かない男役の脚線美は、娘役にはない色気があるからでしょう。
羽根飾りの付いた黒のダルマに、黒の羽根鬘を被った男役なんてキレイですよね。

伝説として語られている男役のダルマ姿は、1961年『華麗なる千拍子』の寿美花代さん。
私も写真で拝見しただけですが、パイナップルの女王に扮した寿美さんの妖艶な美しさは、当時、それはそれは話題になったことでしょう。


大勢の観客の前で“足を出す”ダルマは、観る側には楽しみな衣装でしょうが、着る側には何かと神経を使う衣装です。
足さばきや、ちょっとしたポーズをとる時の足の向きにも、普通の衣装とは違う注意が必要。
腕や背中、ウエストなど、体のラインがすべてわかってしまいます。

いかに美しく見せるか……。タカラジェンヌたちは、日々努力しているのです。


2月 12日

ル・サンク vol.124『ロミオとジュリエット』

雪組公演 三井住友VISAカード ミュージカル『ロミオとジュリエット』の舞台写真集。

124


◆ 表紙 音月 桂

各場面ごとやスターのアップ写真に加え、あらすじや主な登場人物の紹介も。
作品の感動が伝わる豪華な一冊。

二つ折りポスター付き(音月 桂)

2010年1月24日発売 価格1.000円
2月 9日

何かと大変、最下級生

最下級生とは文字通り、一番下の学年のことです。
一番下と言っても、入団1年目の研1だけを指すのではありません。
最下級生とは、その公演での一番下。組子全員が出演する本公演では研1になりますが、その他、選抜メンバーによる公演ではそのつど変わります。

“最下級生”という言葉がある以上、最下級生には役割があるわけです。

例えば……稽古場では、稽古で使うセットをタイミングに合わせて出し入れしたり、小道具を上級生に手渡したり、劇団宛てに届いたファンレターを配ったり。
楽屋では、早替りのお手伝いをはじめ、衣装や小道具を忙しい上級生に代わって運んであげたり。

たとえトップスターであろうとも、ヘアーメイクさんや付き人など存在せず、すべて自分でやらなけれ
ばならないのが宝塚。
そのできない部分を、出番もまだまだ少なく時間的に余裕がある最下級生がやるのです。

つまり雑用係りのようなものですが、“上級生をよく見る”“そばにいる”というこれだけで勉強にな
ります。
どんなスターも最下級生を経験し、そこで何かを学んだのです。


公演全体だけではなく「○○の場面の最下級生」などにも使います。
上級生の中に一人ポツンと最下級生で入ったりすると、緊張すると共に、うれしいものです。

“最下級生”=抜擢とも言えるので、ファンの方々も注目します。
「8人口(8名での主にダンス場面)の場面の最下級生、○○ちゃんだね。まだ研3なのに凄い~」なんて。


昔。月組の何かのショーを観ていた時。確かカーテン前のダンス場面でした。
下手の端で踊っていた、まだあどけないけれどキラキラ光っていた美しい男役に「最下級生のあの子、ものすごくイイなぁ~」と思ったっけ。
それは、若かりし頃のゆりちゃん……天海祐希さんでした。
2月 7日

「歌劇」2011年2月号

「歌劇」2011年2月号

「歌劇」2011年2月号


◆表紙 明日海りお

・ポートレート 真飛 聖・夢咲ねね・愛音羽麗・彩星りおん
・Coordination View 春風弥里・鳳翔 大・愛花ちさき・藤咲えり
・お洋服拝見! 麻樹ゆめみ・祐澄しゅん・如月 蓮・琴羽桜子
・TAKARAZUKAニュース
・CALENDAR 轟 悠

STAGE PHOTO
・『ロミオとジュリエット』(雪組宝塚大劇場公演)
・『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(月組シアター・ドラマシティ公演)
・『誰がために鐘は鳴る』(宙組宝塚大劇場新人公演)
・『タカラヅカスペシャル2010』

連載
・扉〈大空祐飛〉
・夢・万華鏡〈2〉
・演出家随想「ショーに名前をつける」 三木章雄
・特別企画第54回 ワールドワイド オブ タカラヅカ
 〈「メイちゃんの執事」原作者・宮城理子氏インタビュー〉
・陽月 華の今月の華 陽月 華

STAGE INFORMATION
・公演評『ロミオとジュリエット』(雪組宝塚大劇場公演)宮政夫
・公演評『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(月組シアター・ドラマシティ公演)宮政夫
・座談会『愛のプレリュード』『Le Paradis!!(ル パラディ)』(花組宝塚大劇場公演)
・ミニ座談会『メイちゃんの執事-私(わたくし)の命に代えてお守りします-』(星組宝塚バウホール公演)
・インタビュー『愛するには短すぎる』『ル・ポァゾン 愛の媚薬Ⅱ』(星組中日劇場公演)
・楽屋取材『ロミオとジュリエット』(雪組宝塚大劇場公演)

SPECIAL
『タカラヅカスペシャル2010』
・Talking to myself with photo 轟 悠
・MONTHLY MESSAGE from 5stars
・組子アンケートによるイメージ大調査! 大空祐飛
・ON・OFFクエスチョン 20のキーワード 凰稀かなめ
・ランキング・トーク2011 未涼亜希・彩那 音・緒月遠麻
・今、この人にズームイン 朝夏まなと
・ちょっとCHAT form Coordination View
 春風弥里・鳳翔 大・愛花ちさき・藤咲えり
・夢つづりサイン帖 英真なおき・花瀬みずか・舞咲りん・瀬戸かずや
・退団ご挨拶 海桐 望

えと文
・「蘭乃書きます」蘭乃はな
・「あおのゆきんこ」蒼乃夕妃
・「雪組戦場カメラマン早霧せいなです」早霧せいな
・「ホワイト・ジャック 危険な賭け」白華れみ
・「リボンの騎士 記事」凪七瑠海

楽屋日記
・『ロミオとジュリエット』(雪組宝塚大劇場公演)帆風成海・寿春花果
・『誰がために鐘は鳴る』(宙組東京宝塚劇場公演)夢涼りあん・風馬 翔
・『愛と青春の旅だち』『宝塚花の踊り絵巻』(星組東京宝塚劇場公演)凰姿有羽・華雅りりか
・『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(月組シアター・ドラマシティ公演)紫門ゆりや

2011年2月5日発売 価格700円
2月 4日

宝塚歌劇団を去るとき

学校は“卒業する”、仕事なら“退職する”……
タカラジェンヌがタカラジェンヌをやめる時は“退団する”と言います。

退団に際して、宝塚ならではのセレモニーが行われます。
その際たるものが、舞台での退団の挨拶。
退団する生徒のほとんどが公演の千秋楽付けで退団するのですが、その千秋楽の舞台上で行われます。
フィナーレの幕が降りると、退団者は黒の紋付と緑の袴に早替わり。
トップスター以下組子全員が見守る中、退団者は一人ずつ大階段を降り、組や同期生からの花束をもらった後、それぞれが自分の思いのこもった言葉で、お客様に向け挨拶をします。

この挨拶は、仲間内だけではなく、これまで応援して下さったお客様に対しての感謝の気持ちとお別れの言葉です。

稽古中も公演中も、同期生や組子、そしてファンの方々が、“退団者のためにしてあげられること”を常に見つけ、温かく接しています。
例えば「真っ白な化粧前」などもその一つで、退団者がよく言う「最高に幸せです!」とは、こうした温かさを感じるからこその言葉。
宝塚歌劇団の生徒が「宝塚って、なんてイイところなんだろ~」と一番強く感じるのは、自身が退団する時かもしれません。

トップスターが退団する公演は、サヨナラ公演と呼ばれています。
演目も退団にふさわしい作品が選ばれ、千秋楽とその前日の2回(トップ娘役は千秋楽のみ)、通常の公演の幕が降りたあと、サヨナラショーが開催されます。


真飛 聖『MATOBU Sei Single Collection』本日より、花組トップスター・真飛 聖さんのサヨナラ公演『愛のプレリュード』『Le Paradis!!』 が始まります。
ゆうさん、トップスターとしての、男役としての集大成を見せてくれるに違いありません。


■ミュージカル・ロマン 『愛のプレリュード』  作・演出/鈴木 圭
■レビュー 『Le Paradis!!』-聖なる時間-  作・演出/藤井大介
・2月4日(金)~3月7日(月) 宝塚大劇場 
・3月25日(金)~4月24日(日) 東京宝塚劇場 
<出演者>真飛 聖 蘭乃はな 他
2月 1日

2011年2月の宝塚歌劇公演ラインナップ


■花組

2月4日(金)~3月7日(月) 宝塚大劇場

ミュージカル・ロマン 『愛のプレリュード』  
作・演出/鈴木 圭

レビュー 『Le Paradis!!』-聖なる時間-  

作・演出/藤井大介

・主な配役

フレディー・クラーク/ 真飛 聖
キャシー・ローレン/ 蘭乃 はな
ジョセフ・バークレー / 壮 一帆

ガルボ・フリッツ /夏美 よう
キース・トルーマン /高翔 みず希
ガイル・シンプソン /眉月 凰
ドイル・ローレン /悠真 倫
スティーブ・ドノバン/愛音 羽麗
ジュリー・マルネック/桜 一花
マウロ・マーシャル /華形 ひかる
アレン・ベネット /真野 すがた
ドルフィー・アンダーソン /紫峰 七海
ステリー・パーカー /花野 じゅりあ
メアリー /初姫 さあや
アダム・ウィーバー /扇 めぐむ
医者 /祐澄 しゅん
デューイ・スタイン /朝夏 まなと
キーレイ・マレット /華耀 きらり
ゲイリー・ミラー /望海 風斗
キーナ・スナンディー /天宮 菜生
アーヤ・ファーマー /華月 由舞
ケビン・カーティス /彩城 レア
ケイト・キッシーナ /芽吹 幸奈
ロバート・ハリス /煌雅 あさひ
夫人 /梅咲 衣舞
ジェイムス・バロン /瀬戸 かずや
ジョージ・ウェルス /鳳 真由
パメラ・クレメール /天咲 千華
システィー・クレーン /月野 姫花
ルイス・グレイ /大河 凜


■雪組

2月17日(木)~3月20日(日) 東京宝塚劇場

ミュージカル 『ロミオとジュリエット』


原作/ウィリアム・シェイクスピア 作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池修一郎

ロミオとジュリエット・主な配役

ロミオ/音月 桂
ジュリエット/舞羽 美海・夢華 あみ(Wキャスト)

キャピュレット卿 /一樹 千尋 (専科)
モンタギュー卿/飛鳥 裕
モンタギュー夫人/麻樹 ゆめみ
ベンヴォーリオ/未涼 亜希
ロレンス神父/奏乃 はると
パリス/彩那 音
ティボルト/緒月 遠麻
マーキューシオ/早霧 せいな
キャピュレット夫人/晴華 みどり
乳母/沙央 くらま
ヴェローナ大公/大凪 真生
愛/大湖 せしる
ピーター/詩風 翠
ジョン/央雅 光希
死/彩風 咲奈


■星組

1月29日(土)~2月8日(火) 宝塚バウホール
2月15日(火)~2月21日(月)日本青年館

バウ・ミュージカル 『メイちゃんの執事-私の命に代えてお守りいたします-』

原作:宮城理子(集英社「マーガレット」連載中)
脚本・演出/児玉明子

・主な配役

柴田 理人/紅 ゆずる
東雲 メイ/音波 みのり
本郷 詩織(ルチア)/白華 れみ
柴田 剣人/美弥 るりか
忍/真風 涼帆

本郷 金太郎/汝鳥 伶
シスター・ローズ/美穂 圭子
華山 リカ/音花 ゆり
木場/如月 蓮
仲本先生/南風 里名
桜庭/海 隼人
神崎/汐月 しゅう
加藤 舞/妃白 ゆあ
夏目 不二子/紫月 音寧
仲本 夏美/若夏 あやめ
青山/芹香 斗亜
竜恩寺 泉/夏樹 れい
看護婦/珠華 ゆふ
志村 法子/毬愛 まゆ
根津/漣 レイラ
医者/翔馬 樹音
大門/礼 真琴
麻々原 みるく/紫 りら
山田 多美/妃海 風


■星組

2月1日(火)~2月24日(木) 中日劇場

ミュージカル『愛するには短すぎる』

脚本・演出/正塚晴彦

ミュージカル・レビュー『ル・ポァゾン 愛の媚薬II』
作・演出/岡田敬ニ

・主な配役

フレッド・ウォーバスク /柚希 礼音
バーバラ・オブライエン /夢咲 ねね
アンソニー・ランドルフ /凰稀 かなめ

ブランドン・オサリバン/未沙 のえる
エドワード・スノードン /英真 なおき
ヴィクトリア・スノードン /万里 柚美
オレステス・カラマンディス /美稀 千種
エレクトラ・カラマンディス /毬乃 ゆい
ロバート・ストックトン /美城 れん
ルイス /天霧 真世
キャサリン・リパートン/花愛 瑞穂
マクニール・オコーナー /鶴美 舞夕
フランク・ペンドルトン /夢乃 聖夏
リリー /妃咲 せあら
デイモン /碧海 りま
エリック /壱城 あずさ
クラウディア・ヘニング /稀鳥 まりや
ビリー/天寿 光希
マイケル・ウェイン /千寿 はる
マーガレット /夢妃 杏瑠
マーシャル・ウェンズワース/十碧 れいや
ドリー・マコーミック /早乙女 わかば
デイブ・キャシディ /麻央 侑希
ヘンリー /ひろ香 祐
プロフィール

桜木星子

元タカラジェンヌ&いち宝塚ファンの視点から宝塚歌劇の魅力をご紹介します。
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