桜木星子の“宝塚×MAG”

桜木星子の“宝塚×MAG”

宝塚歌劇を「知って」「好きになって」「もっと楽しんで」いただくためのMagazine

2010年09月

9月 28日

NEW GENERATIONⅡ

NEW GENERATIONⅡ

New GenerationⅡ


若手男役たちを紹介するムックです。
各組の新人公演メンバー総勢37名の舞台写真やオフショット、アンケートやスペシャルインタビューを掲載。
次世代を担う彼女たちを応援してあげて下さい!

【花組】
彩城 レア・煌雅 あさひ・瀬戸 かずや・鳳 真由・輝良 まさと・真瀬 はるか・真輝 いづみ・大河 凜

【月組】
響 れおな・宇月 颯・紫門 ゆりや・貴千 碧・千海 華蘭・煌月 爽矢・鳳月 杏・珠城 りょう

【雪組】
香綾 しずる・彩凪 翔・凛城 きら・真那 春人・彩風 咲奈・帆風 成海

【星組】
如月 蓮・海 隼人・天寿 光希・真風 涼帆・芹香 斗亜・夏樹 れい・十碧 れいや・麻央 侑希

【宙組】
鳳樹 いち・澄輝 さやと・月映 樹茉・蒼羽 りく・愛月 ひかる・風馬 翔

2010年9月27日発売 価格1600円
9月 26日

日本物…少なくなりましたね

「宝塚って凄いよねぇ~」とおっしゃる方の様々な理由に「和洋両方できちゃうんでしょ?」というのが上位に占めています。
洋物と日本物。
確かにこの二つをこなせる集団は、OSKさんなどを含め、数少ないと思います。

ところが年々「日本物が少なくなったなぁ…」と感じます。

今年2010年の本公演の作品数は17作品。その内日本物は星組の『宝塚花の踊り絵巻』(ショー)1本のみ。

これは今年に限ったことではなく、最近では『春麗の淡き光に~朱天童子異聞~』『花の宝塚風土記』『野風の笛』と3作あった2003年を除けば、毎年似たようなものです。

本公演以外の全国ツアーや博多座、中日劇場などでは、過去の作品を再演しています。
今年なら『紫子』、昨年は『大江山花伝』、2007年は『源氏物語 あさきゆめみしII』や『星影の人』。

またバウホールや日本青年館、シアタードラマシティなどでは、新作が上演される年もあります。

*『虞美人』のような他国のもの、『銀ちゃんの恋』のような現代物は外して考えました。

ただ……本公演以外は、組子全員が出演するわけではありません。
生徒によっては、「何年も日本物をやっていない…」「日本物をやらずして退団…」なんていう場合もあるでしょう。


ファンの方々にとって日本物はどうですか? 賛否両論分かれるでしょうね。
「質のいい日本物を観たい」「チョン・パで幕の開くショーが大好き!」という方もいれば「日本物って辛気臭いんだよね~」「スーツや黒燕尾の方がカッコイイ」という方もいるでしょう。

そうしたファンの方々の思い、好みはそれぞれなのは当然で、それはちょっと置いておいて。
元生徒としての思いなんぞを。


宝塚では多くのことを、上級生から教えられます。
そばで見て学び、教えてもらい、実際に経験し、自分のものとし、やがてそれを下の者に伝えてゆく…。これを続けているわけです。

だから、燕尾服でのかっこいい踊り方も、ワッカのドレスでの歩き方も、演出家や振付家は教えられません。
生徒から生徒。

日本物でいうと、化粧や衣装。刀や扇など小道具の扱い方。歩く、立つ、座る、殺陣など所作のすべて。
長袴での歩き方も、お引き摺りでの踊り方も、生徒から生徒。

またこれが、すべてにおいて「宝塚流」。

そうやって受け継いでいるシステム上、日本物の上演が少なくなると、経験者が減る=“教えられる生徒が少なくなる”という状況になるのでは…?と、そこが心配なのです。

(今でこそ……日本物の化粧に「ありゃ~」と驚くときがあります。お目々ぱっちりさせた狸ちゃんのようなお顔に)


とは言っても、どんな作品を上演するかは、やはりその組のトップスターに合わせるもの。
日本物より洋物のほうが似合うというトップさんだっているわけですから、“教えられる生徒が少なくなる”などという内部事情で、日本物を増やすわけにはいきません。

また昔に比べ生徒さんたち、どんどん身長が高くなり、腰の位置も高くなり、着物の似合わない体型になってきましたしね。



「日本物は必ず加えるように」……
小林一三先生のお言葉は、時代の流れゆえ、必ずしも遂行できるものではありません。

でもやはり思います。
洋物と日本物の両方がある……それは宝塚歌劇の大きな武器であり魅力だと。
9月 22日

宝塚でも運動会 その2

10年に一度の宝塚歌劇団運動会。
10年に一度しかないから、生徒(タカラジェンヌ)たちの燃えっぷりは凄いものです。

競技は組(花・月・雪・星・宙・専科)対抗で行われます。
「ファンを楽しませるイベント」であっても、どの組も間違いなく優勝を狙っています。


私も研3の時、70周年の運動会を経験しています。場所は西宮球場。
(実は、この3年前にも臨時で運動会は開催されており、よってほとんどの上級生たちは運動会の経験があり、よって!燃え方を知っていた!)

各組トップは…専科、榛名由梨さん。花組、高汐 巴さん。月組、大地真央さん。雪組、麻実れいさん。星組、峰さを理さんという時代でした。

運動会当日、私のいた花組は『名探偵はひとりぽっち』『ラ・ラ・フローラ』の公演中。
だから運動会の準備も、休演日や終演後に行いました。


いくつもの種目。
得点に関係ない種目は、やはりトップさん、スターさん、上級生が出場しましたが、得点される種目はたとえ下級生でもいいから速い人。なので選手選考も念入りに。

中でもリレー。
その選手を選ぶために、休演日(!)の朝、近くの小学校の運動場に花組の組子全員集合。
数名ずつ走らされ、タイムを測りました。

選ばれた中には、ソルーナさん(磯野千尋さん)やピノさん(瀬川佳英さん)が。当日もとっても速かった!
また月組のリレーではショーコさん(黒木瞳さん)が選手で、カモシカのようにキレイでした。

他、動ける種目は練習し、実際に動けない種目はひたすらシュミレーション。
開演前の舞台、楽屋大部屋の空きスペースなどでも練習したっけ。


入場パレードの練習は、稽古場の中でも1番大きな1番教室でやりました。
運動会の幹事の学年が振りを考え、それがなぜかマイケル・ジャクソンのスリラー。
普段の稽古の振り付けのようで……振り固めのようで……
余興のようなものだと思っていた私は、周りの真剣さに……驚きました…


種目によっては、ファンの方や演出家などスタッフの先生方も参加。
でも……関係ないです。
たとえ得点に関係なくても、押しのけます。勝ちにゆきます。


ちょっと悲しかったのは、今みたいにかっこいいジャージではなく……小学生でも着ないような不思議な長さの短パンだったこと。
しかもそれが白で、Tシャツを“イン”して着るという……

応援でも喉、ガラガラになりました…。公演中だというのに。

結果は、月組の優勝。
あんなに練習したのに…
でも、楽しかった…


これまでに運動会に参加した生徒さんたちも、みんな「楽しかった~」と感じたことでしょう。
こうしたことにもめいっぱい一生懸命になり、純粋に燃えるのがタカラジェンヌ。そこが可愛いところです。

次は宝塚歌劇団創立100周年の2014年。
お楽しみはまだまだ先だわね。
9月 20日

「宝塚GRAPH」2010年10月号

「宝塚GRAPH」2010年10月号

graph1010


◆表紙 龍 真咲・明日海りお・蒼乃夕妃

THE FIVE SENSES 音月 桂
ステージポスター 蘭乃はな
スペシャルピンナップ 霧矢大夢 他
THE COSTUME 真飛 聖・蘭乃はな

●ステージ写真
・花組宝塚大劇場公演『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』
・星組バウホール公演『摩天楼狂詩曲』
・星組バウホール公演役替わり『摩天楼狂詩曲』
・雪組新人公演『ロジェ』

2010年9月20日発売 価格700円
9月 17日

宝塚でも運動会 その1

秋の気配が感じられる今日この頃。
秋と言えば…スポーツ。運動会。

90周年宝塚運動会宝塚歌劇団でも運動会が開催されます。
ただし毎年ではなく10年に一度。
最近では、90周年の2004年に。
場所は大阪城ホールでした。

出場するのは、宝塚歌劇団生徒全員。
また演出家などスタッフの先生方や宝塚音楽学校生徒も参加します。

運動会といえども、ユニフォームやウチワなどのグッズも販売されるし、後にはDVDや写真集まで!
これは10年に一度の大イベントです。


運動会の歴史は古く、1920年(大正9年)に始まりました。
当時は学校行事のようなもので、毎年行われ、生徒は袴姿で参加。

戦中、戦後の動乱期より長い間行われることはなく、正式に復活したのは1974年(昭和49年)。
宝塚歌劇団創立60周年の年でした。
この頃から、ファンの方々に楽しんでいただくイベントとして、10年に一度、開催されています。


競技の内容は、普通の運動会となんら変わりはありません。
大玉転がし、二人三脚、玉入れ、仮装競走、椅子取りゲーム、障害物競走、綱引き、対抗リレー…。
宝塚名物、トップコンビが組んで競技するドン・ガン・ジャン・リレーなどなど。

中には、ファンの人たちが参加する競技もあります。
憧れのスターさんと二人三脚とか、生徒と椅子を取り合うとか…?

競技ではありませんが、印象に残るのは、各組趣向を凝らした入場パレード。
振り付け、音楽、衣装…と、まるでショーのひと場面のようです。


運動会は1日の内のたった数時間で終りますが、実は生徒たち、この日のためにどれほど時間をかけ、真剣に練習するか…

次回は、運動会に熱~くなるタカラジェンヌのお話。
9月 14日

タカラヅカが教えてくれたこと Vol.2

宝塚音楽学校と宝塚歌劇団で学んだアレコレは、一生の宝物。
そんなアレコレをお話します。



「言われるうちが花」

宝塚音楽学校でも宝塚歌劇団でも、多くのことを、先生方や上級生が指導します。
礼儀作法や心構え、演技全般、化粧や衣装の着こなしなど舞台に関わるすべて。

それは「正しいタカラジェンヌのありかた」であり「宝塚歌劇にふさわしい舞台人」になるために必要なことばかり。

優しく教えてくださる人もいますが、内容によっては、口調も厳しくなります。
“親にでさえそんな言われ方したことないわ”な怒鳴り方をなさる先生もいれば、“ナゼそんなにガミガミとぉ?”な上級生も。

でもそこに相手の愛情を感じます。
「私のために…」「この作品をよくするために…」という愛情を感じます。
だから「ご指導下さりありがとうございます」と素直に思えます。

余談ですが……
二人の娘の親として、私は娘たちにガミガミ叱ったり、しつこく言い続ける毎日。
時には「これ、何度、言ってるだろう…」と言うのが嫌になったり、「言っても無理かな~?」なんて匙を投げ出したくなるときも。

そう。言われる側より、言う側のほうが大変なのです。

「教える」「伝える」「叱る」……これすべて、どれほどエネルギーのいることか。
決して気分のいいものではなく、できればやりたくない。
教えるからには、お手本となれる自分でいなければならないし、いい加減なことは言えない…。
本当なら、自分のことだけ考えていたいのに…。

それでも言ってくれる上級生の存在は、本当に有難いものです。


「言う」ということは「諦めていない」ということ。

だから――言われるうちが花。
9月 12日

雪組トップスター・水 夏希さん、トップ娘役・愛原実花さん、退団

本日9月12日(日)、『ロジェ』『ロックオン!』千秋楽(東京宝塚劇場)にて、雪組トップスター・水 夏希さんが、宝塚大劇場の舞台を卒業しました。

またトップ娘役・愛原実花さんをはじめ総勢10名の退団者も、宝塚歌劇団を退団しました。

Mizu_Natuki Thank you水 夏希さんは月組公演『グランドホテル』『BROADWAY BOYS』で初舞台を踏みました。
79期生。
2006年12月、雪組トップスターに就任。
愛称、ミズ、ちか。


10年近く前のこと。
ある宙組公演を最前列で観劇しました。
銀橋にいる水 夏希さんを真下少しナナメ横から見上げた時、驚きました。なつめさん(大浦みずきさん)にそっくりだぁ~……と。

でも似ていたのは、真下少しナナメ横からの風景だけではありませんでした。
キレのいいダンス。
シャイで真面目なところ。
下級生を引き上げてくれるところ。
正塚晴彦先生の描く“男”が似合っていたのも同じですね。


「歌劇」9月号の「水 夏希を送る言葉」のコーナーで、大野拓史先生がこんなことを。

「水さんとの最も幸せな出会い方は、その後輩となることではないか…」
(株式会社阪急コミュニケーションズ「歌劇」2010年9月号より)

わかります。ものすごくわかります。

私も、水 夏希というトップスターの組の組子になってみたかった……。

魅力的な男役、心から尊敬できるトップスターでした。



そして愛原実花さん。
2004年、雪組公演『スサノオ』『タカラヅカ・グローリー!』で初舞台を踏みました。90期生。
2009年、雪組トップ娘役に就任。
愛称、みなこ。

芝居の上手い人でした。
「それもそのはず、お父様は……」と言われることは、彼女にとって、時には重荷になっていたかもしれませんね。
でも、芝居のセンスをしっかり受け継いでいたことには変わりありません。

サヨナラ公演中に、お父様、つかこうへいさんがお亡くなりになっても、普段と変わりなく気丈に舞台を務め上げた役者根性。
やはり「それもそのはず…」と褒めてあげたい…
よく頑張りました。



同じく退団者の真波そらさん、彩夏 涼さん、紫友みれいさん、悠月れなさん、梓 晴輝さん、美乃ほのかさん、花城 舞さん、琉動真瑳さんも、お疲れ様でした。


これからも、貴女方の、太く長い道を、新たに作って下さい。
応援しています。

これまでどうもありがとう。お疲れ様。


淋しいですねぇ……


■All About「宝塚ファン」
 雪組トップ・水 夏希、愛原実花―退団
9月 9日

真っ白な化粧前

「その1」「その2」に続き、化粧前のお話。
今回は、退団者のみが使用する、真っ白な化粧前…です。

宝塚歌劇団を退団する際の公演――サヨナラ公演。
そのサヨナラ公演の千秋楽の10日ほど前から、それまで使っていた色とりどりの化粧前が、“退団=白”のイメージ通り、真っ白な化粧前に変わります。

白の化粧前を作るのは、普通の化粧前を作るのと同じく、その生徒のファンの方。
しかしファンの方は楽屋には入れません。
白い化粧前に取り替えるのは、同期生が中心。
同期生は同じ組に限らず他の組や、退団した同期までが参加することもあります。

同期生たち、普段なら、開演2時間前ぐらいに楽屋入りするのに、その日は3時間以上も前に楽屋入り。
同期生でこそこそと、座布団カバーやスリッパにいたるまで白い化粧前に交換。
そして、鏡をはじめ、イロイロなものが白い造花などで飾りつけられます。

これすべて、退団する生徒さん本人にはナイショ。
退団する生徒さん、いつもと同じく楽屋入りし、真っ白に変わっている自分の化粧前を見て……驚く!

でもね……薄々は感じるのですよ。「そろそろかな」と。
楽屋口辺りで「あっ……今、やってるね…」と。
だけど、感づいていないフリをするのも、これ、優しさかな。

退団者の白い化粧前


この白の化粧前がいつから始まったのかは定かではありませんが、ファンの方の「真っ白にして送り出してあげよう」という想いと、同期生や組子たちの「退団するその日までに、もっと何かしてあげたい」という想いが一つになったのでしょう。

化粧前が真っ白になると、退団するその日がすぐそこに来ていることを改めて感じます。
サヨナラまでのカウントダウン。
一瞬一瞬が大切。
退団者のその時の気持ちは……「淋しい…」。そのひと言に尽きます。

9月12日、雪組トップスター・水 夏希さんをはじめ、トップ娘役・愛原実花さんら10名が退団します。
もちろん10名の化粧前はもう真っ白。

あまりにも周りが温かくて優しいから余計、「淋しい…」だけど「幸せ…」を感じている……そんな時かな。
9月 7日

元星組娘役・華村りこさんより告知です

私の愛しい同期、元星組娘役・華村りこさん(桜 里湖)よりライブのお知らせです。


◆Rico's Happy Live vol.1

9月10日、そして3月、6月、9月、12月の第2金曜日に原宿ラ・ドンナにて、毎回、多方面からの方をスペシャルゲストにお呼びして、ライブをする事になりました。

その記念すべき第1回目のスペシャルゲストが、出雲綾さん
タキ(出雲綾さん)とは、予科・本科の関係ですが、大の仲良し。
タキと私は、宝塚時代に《アミタイシスターズ》という伝説のコンビを組んでおりまして…
今回は21年振りに再結成!!
アミタイシスターズとは…それは、ご来場頂いた時のお楽しみ。

皆様、是非原宿ラ・ドンナに足をお運び下さるよう、宜しくお願い致します!

9月10日(金) 
原宿 ラ・ドンナ


1stステージ 開場17:30~  開演18:30  終演19:30
2stステージ 開場20:30~  開演21:30  終演22:30

料金 前売り4.500円 / 当日5.000円  
   *飲み放題付き *完全入れ替え制

参加メンバー 
Pf/川村健 Dr/日山正明 G/本庄寛国
Hair/大久保幸司(青山・ヘアーモイジャ)



◆華村りこ Birthday Live Singing My Love vol.4

毎年、誕生日(本当は11月11日ですが)になるとやっておりますライブ。
早いもので、今回で14回目のバースディライブとなりました。

バンドさん5人とコーラス3人という、結構、贅沢なサウンドでお贈りいたしております。

是非、是非、いらして下さい。
RICOが、心よりお待ち申し上げております。

11月22日(月) 
赤坂ジャズスポット ビーフラット


開場18:30~ / 開演19:30~

料金 前売り 6.000円 /当日6.500円  *ワンドリンク付き

参加メンバー
Pf/井川雅幸 Dr/広瀬徳志 B/松本茂 G/小堀浩 Key/中島慶久
Cho/川島和子 山田洋子 岡村実峰
Hair/大久保幸司(青山・ヘアーモイジャ)


華村りこオフィシャルサイト
華村りこのブログ
9月 5日

「歌劇」2010年9月号

「歌劇」2010年9月号

「歌劇」2010年9月号


◆表紙 水 夏希

水 夏希サヨナラ特集 
愛原実花サヨナラ特集

旅立ちの前に… サヨナラ対談 水 夏希・谷正純
Farewell 愛原実花
お洋服拝見!特別編 水 夏希・愛原実花

STAGE PHOTO
『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』(花組宝塚大劇場公演)
『ロジェ』『ロック・オン!』(雪組宝塚大劇場新人公演)

座談会
『ジプシー男爵─Der Zigeuner Baron─』『Rhapsodic Moon』(月組宝塚大劇場公演)

他……

2010年9月5日発売 価格700円
9月 3日

元花組・三矢直生さんより告知

『ママとキッズに贈る愛の歌~0歳からのコンサートvol.6』

日時:2010年9月11日(土曜日)
1回目13:00開演(開場12:30)
2回目15:30開演(開場15:30)

場所: 西宮プレラホール

料金:ワンシート2000円(当日2500円)
未就学児抱っこでかまいません。


《お申し込み・お問い合わせ》
http://www.naocompany.org/mamakids/index.html
(ネットお申し込みの方、前方良席よりご用意させていただいております。)

《予定楽曲》
ディズニーメドレー(トイストーリー、アラジン、メアリーポピンズ他)
私のお父さん(オペラジャンニスキッキより)
ジュトゥヴ
動物の歌メドレー
乾杯の歌
アイガットリズム
さんぽの歌


東京芸大で学ばせて頂いた音楽の美しさと、宝塚で教えて頂いた舞台の楽しさを融合した、0歳から大人まで楽しんで頂ける、演奏会です。

東京藝術大学出身の熱い仲間たちのサポートで華やかなステージをお贈りいたします。

先日、阪急電車『TOKK』にも載せて頂きました。


是非是非!皆様にお聴き頂きたくご案内させて頂きました。


勿論!大人だけのご参加も大歓迎です。
お待ち申し上げております。

三矢直生
9月 1日

化粧前 その2

今回は、鏡台で使う布製品の化粧前のお話です。

主な4点は、鏡台に並んだ化粧品の上に掛ける“上掛け(うわがけ)”、下に敷く“下掛け(したがけ)”、ティッシュカバー、座布団カバー。

楽屋の化粧前

なぜそのようなものがいるのかと申しますと…化粧品に埃がかぶらないため。鏡台を汚さないため。そしてオシャレのためでしょう。
昔は手拭いなどを使ったのでしょうね。それが今や、サテンやレースで衣装のように華やかな化粧前に。
私が在団中もすでに今のような豪華なものでした。

これを作るのはファンの人。と言っても誰でも作れるわけではなく、生徒さんやファンクラブの代表さんに頼まれた人です。

化粧前は、公演ごとに新しいのを使います。
その生徒さんの好みや作品のイメージなどに合わせ、毎回違う化粧前を作るアイデアと作業は大変なものでしょうね。

サイズですが、共通ではありません。
各劇場によっても鏡台そのもののサイズが違いますし、上級生と下級生によっても使用する化粧前の個数が違います。
使用するもの(ティッシュや座布団)の大きさも違います。

そしてやはり、スターさんや上級生は豪華!
逆に下級生は地味目に。「フリルは何cm以下に…」などファンの方々の間での決まりもあるそうです。

他、化粧前と同様にデコられた楽屋着やスリッパ、座椅子カバー、ポットカバー、おかもちを飾る布なども、化粧前と称し、同じくファンの方が作ります。



生徒は楽屋入りすると、まず上掛けを外し、棚の上に片付けます。
ここから長い、もしくはあっという間の1日が始まります。

縦に長~い大きな楽屋に、大勢の生徒がいます。
横にも後ろにも誰かがいます。
でも、自分の化粧前にいると、とっても落ち着くものです。
集中したい時、考え事をしたいとき、心の中だけでもいいから泣きたいとき……。そんなとき周りにバリアを張れるのが化粧前というスペース。
それは、ファンの方が心を込めて作ってくれた化粧前が、個々の世界、我が家のような空間を作ってくれるからでしょう。

上掛けを掛け、楽屋を出ます。
「今日も頑張れたかな…。明日はもっと頑張るぞ」。
プロフィール

桜木星子

元タカラジェンヌ&いち宝塚ファンの視点から宝塚歌劇の魅力をご紹介します。
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