2010年06月
2010年06月25日 09:15
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今日から雪組公演『ロジェ』『ロック・オン!』が始まります。
雪組トップスター・水 夏希さんのサヨナラ公演です。
またトップ娘役・愛原実花さんはじめ、多くの生徒さんも退団します。
サヨナラ公演の際、いつも願うのは……
「万全な体調で千秋楽を迎えることができますように…」
もうそれだけです。
「最高の舞台を創る」…。
これはもうわかりきっています。
どのトップさんも、最高の舞台を必ず見せてくれますから。
「組子たちと温かい時間を過ごす」…。
幸せな時間になることは間違いなし。
だから淋しくて淋しくて辛いんですもの。
となると、願うことはこれだけ。
暑い時期です。
ミズさんはじめ退団者の皆さん、組子の皆さん、万全な体調で千秋楽を迎えることができますように…。
さて――
(All About「宝塚ファン」メルマガっぽいですね…。真面目なお話の後、不真面目になる気配…)
昨夜の夢の話。
また宝塚バージョンです。
どうやら舞台稽古。
衣装を着て、数名の娘役さんとしゃべりながら舞台袖で待っているのですが、夢の中の私はその衣装に対し、
私 「この衣装、着たことがある…。何の時の衣装だっけ?」
と考えています。
基本白のふわ~っとしたワンピースに、赤や緑、黒の胸当てや飾りやリボンが。
私 「これ、着回しだわ…」
夢の中の私は「何だっけ?」で、思い出すことなく終ったのですが、起きてから考えました。
たぶん『霧深きエルベのほとり』のビア祭りの場面の衣装だ…
でも『会議は踊る』のプロローグの衣装にも似てる…
って……
出ていた時は気づかなかったけれど、この二つの衣装がそもそも似ていたとゆーことね。
まぁ、ハンブルグとウィーンだし。
お隣さんだし、民族衣装が似ていても不思議ではない。
もしかして……着回しだった?
当時、考えもしなかったことを、夢によって考えるなんて…
先日集合日についてお話しましたが、その集合日の最後に行われるのが、演出家が進行する“本読み”。
本読みとは「本=台本を読む」こと。
外部では、“読み合わせ”とか“台本合わせ”などと呼ばれています。
本読みの主旨は、作品のストーリーや場面の流れ、登場人物の関係などを知るためのもの。
なので、たださらっと読むだけでいいのです。
今はまだ感情を入れる必要はなく、棒読みで構いません。
ほとんどの生徒が、その日初めて手にし、初見で読む台本。
なので本読みで戸惑うのが、読み方。
まだストーリーも把握できていないので、こんなことにも迷います。
「あちらの方へ」は「あちらのかたへ」なのか「あちらのほうへ」なのか…。
難しい漢字も出てきます。ルビがふっていないのも多々あります。
わからなくて躊躇していると演出家が教えてくれますが、大き~な声で読み間違えしたりすると……かなり恥ずかしい…。
大爆笑。後々までネタにされたりして?
いずれにしろ、ひと月余りの稽古の中で1番終始和やかな雰囲気で進むのが、この本読みかもしれません。
本読みの次は、動きを付ける立ち稽古に入ります。
2010年06月21日 16:56
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- 宝塚ビギナー
生徒さんにファンレターを出す場合の宛て先は、その生徒さんが今どこにいるのかによって違ってきます。
■宝塚大劇場公演中の生徒さん
〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団
■宝塚バウホール公演中の生徒さん
〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団
■東京宝塚劇場公演中の生徒さん
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚劇場気付
■中日劇場公演中の生徒さん
〒460-0008 名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル9F 中日劇場気付
■博多座公演中の生徒さん
〒812-8615 福岡市博多区下川端町2-1 博多座気付
■梅田芸術劇場公演中の生徒さん
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19-1 梅田芸術劇場気付
■全国ツアー公演中の生徒さん
〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団
■稽古中の生徒さん
〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団
■オフの生徒さん
〒665-8585 宝塚市栄町1-1-57 宝塚歌劇団
注)
・各劇場宛ての場合、必ず千秋楽前日までに届くように出しましょう。
・日本青年館やシアタードラマシティなども劇場宛てに出しても構いませんが、公演期間も少ないことですし、宝塚歌劇団宛ての方が無難です。
・宛名書きには必ず「組」を明記しましょう。
また宝塚歌劇団宛て以外の場合も「宝塚歌劇団」を明記しましょう。
・相手は忙しい生徒さんたち。返信を期待してはいけません。
・差出人不明の手紙は誰でも嫌なものです。必ず住所・氏名を書きましょうね。
2010年06月20日 10:15
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男性オンリーの歌舞伎。
昼の部で『勧進帳』の義経を演じた人が、夜の部では『藤娘』を踊る……なんていうのもざら。
“立役”と“女形”と大きく分けられますが、それは「絶対」なものではありません。
しかし宝塚は、“男役”“娘役”が正式に決まっています。
決まってはいますが「ワタシは男役だけど、今回は女役をする」…はあります。
この場合は“娘役”と呼ぶより“女役”の方が合うでしょう。
男役が女性の役を演じる代表格は『ベルサイユのばら』のオスカル。オスカル様、男装の麗人ですもの。これはもう男役のもの。『紫子』の紫子も同パターン。
それから『風と共に去りぬ』のスカーレットも男役が演じることが多いですね。キリリとした女性像が男役に合うのでしょう。
異例なところでは『エリザベート』のエリザベートを、元月組トップスター・瀬奈じゅんさんや宙組の凪七瑠海さんが演じました。
現トップさんもこれまでに芝居で女役を演じています。
真飛 聖さん『雨に唄えば』のリナ・ラモント、霧矢大夢さん『ガイズ&ドールズ』のアデレイド、水 夏希さん『あさきゆめみし』の明石の上、大空祐飛さん『長い春の果てに』のフローレンス…などなど。
また、専科や上級生の男役さんが年配の女性の役…お母さんやおばあちゃん役を……もよくあるパターン。
芝居の役ではなく、ショーの一場面で、男役が女役を演じることは多々あります。
男役を大勢はべらせた“女を演じる男役”のシーンなんて素敵。
元娘役のワタクシとしましては「娘役さんの役を取らないで~」なんて思い、本物の娘役さんに大いに活躍していただきたいところですが、男役が演じる女役には、娘役とはまたひと味違う魅力があるのは悔しいかな納得。
では逆、娘役が男役を演じるのは、少年役ぐらいです。
『エリザベート』ルドルフの少年時代、『THE SCARLET PIMPERNEL』のルイ・シャルル…etc。
少年ではなく大人の男性の役は、ショーの中でのコメディータッチのものぐらいかな。
集合日とは文字通り、公演の出演者やスタッフが稽古場に集合する日のことです。
“集合日”なんて呼ぶのはたぶん宝塚歌劇団ぐらい。他では、“顔寄せ”“顔合わせ”などと呼びます。
集合して何をするのか…
まずは、香盤発表(配役発表)。
稽古場の隅に貼られた香盤表を見て、自分の役や出番をチェックします。
それからプロデューサーよりスタッフの紹介、公演の日程や概要、特別出演の生徒の紹介などがあります。
退団者がいる時は、退団者の発表なども。
そして演出家が、作品についての簡単な説明。あらすじや狙い、時代背景などが伝えられます。
それで終る場合もありますが、だいたいはその後、配られたばかりの台本を読む、本読み(台本合わせ)が行われます。
集合日=稽古初日。
みんな何となく、ウキウキそわそわしています。
これから新しい作品を創っていこうという意気込みが、そうさせるのでしょうね。
翌日から一ヶ月余りにわたる厳しい稽古が始まるのです。
2010年06月14日 23:10
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2010年06月12日 08:16
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前回の「はいだしょうこさんに釘付け!」を書きつつ思いました。宝塚時代の「千琴ひめか」さんも、歌のお姉さん「はいだしょうこ」のことも、よ~く知っている友人がいたと。元歌のお兄さん、杉田あきひろさん。折りしも「ベルばら DVD-BOX、買っちゃった!」とメールをいただいたところでした。そこに、伝説のエトワールも入っています。
ゆえに「しょうこちゃんのエトワールの感想など聞かせて~」とお願いしました。私としては、4、5行のテキストを予想していたのですが、律儀な彼は、たっぷり書いて送って下さいました。以下、そのまま添付いたします。
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ノルくんオスカルの輝きが忘れられない2001年の星組『ベルばら』で、同じく鮮烈に覚えてるのがエトワールのあの美声! それは千琴ひめかさんの歌声でした。「この子のびるなー。お母様が北原千琴さんのファンかな?」とか思った(笑)
当時僕はNHK『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さんだったんですが、その翌年に番組を卒業する事になりまして。次の歌のお兄さんお姉さんがオーディションで決まって、初めて紹介されたのが2002年の秋の終わりだったかな。
「こっこんにしわっ、ひゃいだしょーこといいまふ」(こんにちは、はいだしょうこといいます:和訳)
一瞬「ベルばらのあの子に似てるなー」と思いましたが、挙動不審気味だったので別人だと判断しちゃった僕(笑) そしたらホントにあの千琴ひめかさんだったんです!
違う、あの歌姫はこうじゃなかった…僕的に初のパターンでした^^
僕は歌のお兄さんの前はミュージカル俳優で、多くの元ジェンヌさんとご一緒させていただいてるんです。
『レ・ミゼラブル』では安奈淳さん(!)、桜木星子ちゃん、幸和希様、『ミスサイゴン』で華村りこ(桜里湖)…などなど。『おかあさんといっしょ』時代は日向薫さん、卒業後は香寿たつきさんとも共演してる。僕はジェンヌ運がいいと思います。
素顔の元ジェンヌはみんないい人です。そしてみんな、舞台を観て抱いてた印象と大まかには同じキャラなんです。
ちょっとデフォルメした感じかな。例えば星子ちゃんおっとり、幸様キリリ、りこ女王様(←誉めてる)みたいな^^
でもしょうこだけは例外でした!「あきひどおでぃいさーん」って半口開けて笑顔で寄ってくるのが真のしょうこ(笑) かわいいけど、とっても純粋でいい子なんだけど…僕が観た千琴ひめかさんは何処へ行っちゃったんだろう(涙)
最初は「大丈夫かー」って心配しました。でもスイッチ入ると“しっかり者のしょうこお姉さん”に変身する。プロです! はいだしょうこは天才肌なんです。
しかも世間にあの素の姿をバラす事なく5年も歌のお姉さんだったって凄い事です。…今じゃすっかりキャラバレしてますが(笑)、テレビで見かけるあのしょこ姉は僕らにとっては普段のままのしょうこ^^
去年久々にコンサートで共演した時も「あきひどおでぃいさーん」のままでした…ジャージを前後逆に履いてたし(笑)
でも昔から歌の上手なしょうこでしたが、去年聴いた歌声にはよりハートを感じました。しょうこの歌、良くなってたなー。バラエティなども含めてのいろんな経験が、歌手・はいだしょうこを大きくしてくれてるんだと思います。
やっと素が出せるようになったしょうちゃん、すごくいいです。たまに大丈夫かって思いますが、前もそうだったし^^ 次に会った時のしょうこの歌が楽しみだし、やりたいねーって言ってたジョイントコンサートも実現したら嬉しいな。
その時もしょうちゃんは今と変わらず「あきひどおでぃいさーん」だろうけど(笑)、そんなしょうちゃんが大好きです!
ただ…僕があのベルばらでトキメいた千琴ひめかさんを、最近なかなか思い出せなくなってきた(笑) 星組DVD観なきゃ^^
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杉田あきひろ所属事務所サイト ストラーダカンパニー
杉田あきひろオフィシャルブログ
2010年06月11日 08:51
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前回は黒木瞳さん=ショーコさんのご本の紹介でしたが、今日もしょうこ。
しょうこお姉さんこと、はいだしょうこさん。
しょうこお姉さん、引っ張りだこですね~それもバラエティーで。
うちの娘たちも「可愛い!」「面白すぎる!」としょうこお姉さんが大のお気に入り。
自転車が乗れなくっても、卵の殻が上手に割れなくってもいいんです。
彼女を見ていると和みます。ほんわかとした気分になれます。
天然キャラ爆裂のしょうこお姉さんですが、宝塚時代の「千琴ひめか」さんは……
1998年、宝塚歌劇団入団。84期生。
同期には、元星組トップ娘役の白羽ゆりさん、同じく元星組トップ娘役の遠野あすかさん、次期雪組トップスターとなる音月桂さんらがいます。
『エクスカリバー』『シトラスの風』にて初舞台。
その後、星組に配属されます。
お父様が音大の先生、お母様が声楽家という環境で育っていますから、もちろん歌は上手い。
研2でカゲソロをもらい、その後、毎公演と言ってもいいほどカゲソロを。
そして2001年『ベルサイユのばら2001-オスカルとアンドレ編』でエトワールに大抜擢。
その時、まだ研4でした。
このエトワールが凄かった!
アカペラで、かなり長く歌い続ける…
音が一切、ブレない…
歌い終わっても、音がぴった―り合っている…
本当にきれいで、力強い声。
伝説のエトワールとなりました。
しょうこお姉さん、ワッカのドレス着て、大階段、あんなに上手に降りられるじゃないですか~
しょうこお姉さん、できるものとできないものの差がありすぎ!
でもそこが人気の秘訣なのよね~
翌年、研5で退団。
「惜しい…」「勿体無い…」の声がわんさか。
そりゃ、あんなに可愛くて歌が上手。トップ娘役になれたかもしれません。
それ以前に、色んな役が観たかったですね。
最後2002年版の「宝塚おとめ」の“やりたい役”に“「ミー&マイガール」のサリー、「エリザベート」のルドルフの少年時代”と書いていらっしゃるのですが、それ二つともぴったりよね。
もっと宝塚にいて欲しかった…
そうそう。しょうこお姉さん、2001年「星組のエンカレッジコンサート」の15名に選ばれ、出演しています。
その際、『ミス・サイゴン』の「命をあげよう」と、『蝶々夫人』の「かわいい坊や」の2曲を歌っているのですが、これどちらも子供を思う母心の歌。
元々『ミス・サイゴン』は『蝶々夫人』を題材に作られているので、この2曲は、同じ立場の歌といってもいいでしょう。ミュージカルとオペラという別のジャンルの同じ歌…。実に面白い選曲です。
この選曲をみても、やっぱりしょうこお姉さん、子供が好きなんだなぁ~なんて思いました。
だから、あの時期に宝塚歌劇団を退団したのは、良い選択だったとしましょう。
今も楽しませてもらっているしね。
ただ…もっと歌が聴きたいです。「ぼよよん行進曲」もいいのだけれど、もっとびんびんに響き渡るような歌を……
ミュージカルのヒロインとか紅白出場とか…待ってますよ。
お忙しいでしょう。お体、お気をつけて。
2010年06月10日 20:22
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未発表だった今年の公演ラインナップが今日、発表されました。
(6月1日に発表されたものも合わせて)
◆バウ・ライブパフォーマンス『摩天楼狂詩曲』-君に歌う愛- 作・演出/鈴木 圭
8月12日(木)~8月23日(月) 宝塚バウホール 前売7月17日(土)
<出演者>夢乃聖夏 他
◆蘭寿とむコンサート『“R”ising!!』構成・演出/藤井大介
9月2日(木)~9月10日(金) 宝塚バウホール 前売8月7日(土)
9月15日(水)~9月17日(金) 人見記念講堂 前売8月8日(日)
<出演者>蘭寿とむ 他
◆レビュー『宝塚花の踊り絵巻』 -秋の踊り- 作・演出/酒井澄夫
◆ミュージカル『愛と青春の旅立ち』 脚本・演出/石田昌也
10月8日(金)~11月8日(月) 宝塚大劇場 前売9月4日(土)
11月26日(金)~12月26日(日) 東京宝塚劇場 前売10月24日(日)
<出演者>柚希礼音 夢咲ねね 他
<特別出演>松本 悠里
◆サスペンス・コメディ『メランコリック・ジゴロ』-あぶない相続人- 作・演出/正塚晴彦
◆グランド・レビュー『ラブ・シンフォニー』 作・演出/中村一徳
11月13日(土)~12月12日(日) 全国ツアー
<出演者>真飛 聖 蘭乃はな 他
◆『はじめて愛した』 作・演出/正塚晴彦
10月13日(水)~10月25日(月) シアター・ドラマシティ 前売 8月21日(土)
10月31日(日)~11月7日(日) 日本青年館 前売9月26日(日)
<出演者>音月 桂 他
◆ミュージカル『オネーギン Evgeny Onegin』(仮題) 脚本・演出/植田景子
10月15日(金)~10月21日(木) 日本青年館 前売9月12日(日)
10月28日(木)~11月7日(日) 宝塚バウホール 前売9月25日(土)
<出演者>轟 悠 他
◆BOW MUSICAL『コード・ヒーロー』 作・演出/谷正純
11月13日(土)~11月28日(日) 宝塚バウホール 前売10月16日(土)
12月3日(金)~12月9日(木) 日本青年館 前売10月31日(日)
<出演者>朝夏まなと 他
◆ミュージカル『誰がために鐘は鳴る』 脚本/柴田侑宏 演出/木村信司
11月12日(金)~12月13日(月) 宝塚大劇場 前売10月9日(土)
東京宝塚劇場 日程未定
<出演者>大空祐飛 野々すみ花 他
『誰がために鐘は鳴る』が来ましたね。
これも有名な作品。柴田先生の一本立てなんて珍しいですね。
1978年初演のこの作品、実は私は観ていません。でも、ヒロイン、マリア役のモックさん(遥くららさん)のショートヘアー姿がとても可愛いお写真はよ~く覚えています。
また主役ロバートのツレさん(鳳蘭さん)とモックさんのラブシーンがとても素敵だったと聞いた記憶も。
他、但馬久美さんや高宮沙千さん、玉梓真紀さん、峰さを理さんらが出演。でも皆さんの配役の詳細はわかりません。ご存知の方いらしたら教えて下さいませ。
2010年06月08日 18:06
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本舞台の前面にオーケストラボックス(オーケストラピット)があります。さらにその前にあるエプロンステージのことを“銀橋”(ぎんきょう)と言います。
銀橋は1931年『ローズ・パリ』(作・演出 白井鐡造)より使用されました。
舞台の両花道を、緩やかなカーブを描いて結んでいます。
幅は約120cm。
銀橋で出演者は、歌い踊り、芝居もします。
前列のお客様だと、もう見上げる感じ。
それほど客席に近いから、お客様に臨場感を与えることができます。
ソロで歌いながら銀橋を渡る……これ、スターさんの特権。
初舞台生のラインダンスや中詰めでは、大勢が銀橋を通ります。
出演者が客席に降りてくる通称・客席降りも、この銀橋から。
ショーやレビューのフィナーレで、出演者が銀橋に出てくる様は圧巻。ゴージャス。
また「本舞台がセット替えをしているから銀橋で」「銀橋を道に見立てて」など、舞台の転換のために使うのも銀橋。
ただ通るだけじゃない、銀橋も舞台の一部なのです。
銀橋に生徒さんが出てくると、ふわ~っと舞台化粧や香水の香りがします。
衣装や持ち道具に付いている羽根が舞い落ちてきたり、時には汗が飛んできたり?
ファンの方にとっては「うっとり♥」「ドキドキ♥」してしまう瞬間。
生徒にとって“銀橋に出る”ということは、やはり気持ちのいいもんです。うれしいです。
お客様が楽しんでいらっしゃる雰囲気や温かさが伝わってきます。
それと同時に緊張感や怖さも。どんな些細なことでも、お客様にわかってしまう…と思うから。誤魔化しはききません。
そして…お客様の顔がよ~く見える! かなり後ろの方まで。
生徒さんもお客様をしっかり見ていますのよ~
2010年06月05日 18:37
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宝塚名物と言えば…大階段(おおかいだん)。
フィナーレに、出演者全員が降りてくる大き~な階段のことです。
大階段の歴史は古く、1927年、日本で初めてとなったレビュー『モン・パリ』より使用されました。
最初は16段。
手動で設置していました。
やがて段数26段に増え、設置方法も手動から自動制御に変わりました。
ホリゾントに立て掛けてあるものが、自動制御によりぐぅ~っと前にせり出されてスタンバイされます。
その間、140秒。
フィナーレナンバーの途中、カーテン幕が降りている場面がよくあるのは、この大階段のスタンバイを隠すため。
カーテン幕の後ろでは、大階段が、おっちら前に進んでいるわけです。
逆にスタンバイを見せちゃう演出もありますよね。それも圧巻かも。
舞台裏で大階段が動いている最中、危険なため、生徒はあまりウロチョロできません。
「上手から下手まで移動」なんていうのも、大道具さんの指示に従って注意深く。
大階段の1番上に生徒がスタンバイするのは、両端にある「カゲ段」という階段を使って。
フィナーレで出演者全員が降りてくることを「階段降り」なんて言いますが、その最後に降りてくるのはもちろん、トップスター様。
照明が暗くなる中、組子全員が本舞台(平場)で、トップスターを見上げて迎えます。
その時、ピンスポットを浴びたトップスターの定位置は上から16段目。
トップスターが「これぞ宝塚のトップスター!」を1番感じさせる瞬間かな?
2010年06月02日 22:34
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2010年06月01日 08:37
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先日、宝塚歌劇検定の2級特典、ご希望の生徒さんのサイン入り色紙が届きました。
3月38日の試験会場で、どの生徒さんのサインが欲しいか、「第一希望」「第二希望」の生徒さんの名前を書かされました。
「そりゃできることなら……でもたぶん無理だろうな……第二希望の生徒さんで充分。」
そんな思いでお二人の生徒さんのお名前を書いたのですが、帰宅してから「私なんぞのために、どなたかのお手を煩わせるなんて申し訳ない!」と思い始めましたのです。
だってワタクシ、一応、元生徒。
そりゃ申し訳ないですって。
戴くのはあつかましいというもんです。
なので検定委員会さんに「もし2級合格していても、私のはいいです!」とお伝えしたのですが「いえいえ、ご用意させていただきます。」と優しいお返事。
で……届きました。
あぁ~~第一希望の生徒さんだぁ……
ごめんなさい!
本当にごめんなさい……
春日野先生~~
私と同じく「春日野八千代」と書かれた方、結構いらっしゃるのではないでしょーか?
春日野先生、何枚も何枚も書かれたのね…
あぁ……反省。
本当にごめんなさい…
でもでも、やっぱりうれしいわ。
ありがとうございました。
色紙は、金色の枠で金色の星(?)の模様が入ったミニサイズ。
下に「Congratulations! 第一回 宝塚歌劇検定2級」と金字で。
もちろんファイルに入っているので、そのまま飾っても痛まない。
(お見せしたいところですが、著作物の対象になるやもしれず、ごめんなさい)
毎日眺められるよう、デスクに飾りました。
春日野先生の教えて下さった「舞台人としての品格」=「人としての品格」を思い出すためにね。